高橋良輔監督 デュアルマガジン8号インタビューより「ボトムズの作り方」の項を抜粋
「ボトムズ」という話はごろごろと穴があります。ご承知のようにね。(笑)
何故、穴があるかというと、山浦さん(サンライズ企画責任者)がよく僕に言うんですけど「僕らは世の中で言う、いわゆる作家じゃない」。
作家という人たちは、大構想というものがあったとしても、初めから緻密に構成していくわけじゃなく、書き始めたところから、自分の筆が生き物のように動いて奇妙なことにちゃんと物語が織
られていくんですね。
こういう方が物語としては引きつけられます。ところがTVというものは、色々な約束事があり、その約束事が先行して物語を作らなければならないから、以外と良くできた話になっても物語としては面白くないってことが多いのです。
これを山浦さんに言わせると設定ドラマだということです。
「設定ドラマって面白くないじゃない。良ちゃん、そうじゃないもの作ってよ」と毎回言われるんです。
それで僕に関して言うと、まずキリコっていうキャラクターを「だいたい、こんなもんだなァ」って大枠を決めて、キリコが動き出して何か言ったら、物語がこっちいっちゃうと、行き過ぎたら、ちょんちょんとつっついて元の方に戻すというように、主人公が動くことによって、でき上がっていったドラマなんです。
そういった意味では設定ドラマからやや離れることのできた作品じゃないかって気がしますね。
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