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エヴァ資料集1番 のバックアップ差分(No.2) :: アニメの部屋

xpwiki:エヴァ資料集1番 のバックアップ差分(No.2)

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1: 2012-01-25 (水) 03:14:36 root[c5739bNTiE6] ソース[6] バックアップ No.1 を復元して編集[7] 2: 2013-06-18 (火) 08:39:17 yasuaki[8] ソース[9] バックアップ No.2 を復元して編集[10]
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-−いつのまにか90年代も中盤を迎え、そろそろ21世紀の足音も聞こえてきたこのごろですが、ガイナックスの中心的なメンバーとして、「王立宇宙軍」や「トップをねらえ!」「不思議の海のナディア」などで活躍なさってきたお二人に、その迫りくる21世紀におけるアニメーションのあり方、そしてその希望や予測などを語っていただきたいと思うのですが。+−いつのまにか90年代も中盤を迎え、そろそろ21世紀の足音も聞こえてきたこのごろですが、[[ガイナックス]]の中心的なメンバーとして、「[[王立宇宙軍]]」や「[[トップをねらえ!]]」「[[不思議の海のナディア]]」などで活躍なさってきたお二人に、その迫りくる21世紀におけるアニメーションのあり方、そしてその希望や予測などを語っていただきたいと思うのですが。
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-貞本 でも、まだ「エヴァンゲリオン」という、新作をつくろうとしているわけでしょ。+貞本 でも、まだ「[[エヴァンゲリオン]]」という、新作をつくろうとしているわけでしょ。
Line 27: Line 27:
-貞本 僕の場合は、まもなく発売される少年エースで、その「エヴァンゲリオン」をマンガで描くわけだけれども、作画で参加せずに、コミックのほうを選んだ理由は、絶望を通り越してアニメーションを捨ててしまったからなんだよね。…もちろん僕は、庵野さんのように望み望まれてアニメーションの世界に入ってきたわけではなく、物欲を満たしたいという、かなり刹那的な理由でこの仕事を始めたので、その”絶望”も同じ尺度で計ると、多少問題があるようにも思いますが。+貞本 僕の場合は、まもなく発売される少年エースで、その「[[エヴァンゲリオン]]」をマンガで描くわけだけれども、作画で参加せずに、コミックのほうを選んだ理由は、絶望を通り越してアニメーションを捨ててしまったからなんだよね。…もちろん僕は、庵野さんのように望み望まれてアニメーションの世界に入ってきたわけではなく、物欲を満たしたいという、かなり刹那的な理由でこの仕事を始めたので、その”絶望”も同じ尺度で計ると、多少問題があるようにも思いますが。
Line 35: Line 35:
-貞本 もちろん僕も自分が手掛けた作品には、思うことがありますからアニメーション全般に対する考え方の違いみたいなものです。で、実はかなり以前から僕の中には、アニメーションを捨ててしまおう、という気持ちもあったのですが、周囲の人が僕を必要としてくれていたので、それならばもう少し見ていてもよいかな、と…。たとえて言うならば、「パトレイバー2」に登場していた柘植みたいな感じでね(笑)。+貞本 もちろん僕も自分が手掛けた作品には、思うことがありますからアニメーション全般に対する考え方の違いみたいなものです。で、実はかなり以前から僕の中には、アニメーションを捨ててしまおう、という気持ちもあったのですが、周囲の人が僕を必要としてくれていたので、それならばもう少し見ていてもよいかな、と…。たとえて言うならば、「[[パトレイバー2]]」に登場していた柘植みたいな感じでね(笑)。
Line 43: Line 43:
-貞本 ただ、そう言いつつも、本当は多少の希望も抱いてはいたんです。僕は大学を卒業後、一時期テレコムに籍を置き、その後「王立宇宙軍」でガイナックスに参加するとともに、初めてキャラクターデザインと作画監督を手掛けさせていただいたわけですけれども、僕にとって少なくともそれ以後の仕事というのは、すべて「王立〜」のときに得たノウハウの一部を用いたものでしかなかった。ならば、それに一度ケリをつけたいと思い、そのための企画も進行していたのですが、残念ながらケリをつけさせてはもらえなかった。それが大きな要因になって、マンガの方に身を移す覚悟を決めたのですが、僕はあきらめたつもりではいません。アニメーションからマンガへ移ると、「アイツ逃げたな」みたいに思う人もいるかもしれませんが、僕としてはあくまでも、逆襲の前のひとつのステップだととらえています。+貞本 ただ、そう言いつつも、本当は多少の希望も抱いてはいたんです。僕は大学を卒業後、一時期テレコムに籍を置き、その後「[[王立宇宙軍]]」でガイナックスに参加するとともに、初めてキャラクターデザインと作画監督を手掛けさせていただいたわけですけれども、僕にとって少なくともそれ以後の仕事というのは、すべて「王立〜」のときに得たノウハウの一部を用いたものでしかなかった。ならば、それに一度ケリをつけたいと思い、そのための企画も進行していたのですが、残念ながらケリをつけさせてはもらえなかった。それが大きな要因になって、マンガの方に身を移す覚悟を決めたのですが、僕はあきらめたつもりではいません。アニメーションからマンガへ移ると、「アイツ逃げたな」みたいに思う人もいるかもしれませんが、僕としてはあくまでも、逆襲の前のひとつのステップだととらえています。
Line 80: Line 80:
-貞本 僕は小さな子供がいるんですが、その子が一番魅せられているのが、結局はいちばん最初の「ウルトラマン」なんです。きっとそれは、エポックな作品だけがもつ力に引かれてのことだとは思うのですが、最近のアニメ、特にオリジナルものは、この種の力をほとんど感じさせません。もちろん、そうなってしまった責任の一端は、僕らにもあるわけですが…。そういえば、今度の新作は、なぜロボットものにしたんでしたっけ?なぜなんだと聞いて、そのときは納得できなかったような記憶だけはあるんだけれども…。+貞本 僕は小さな子供がいるんですが、その子が一番魅せられているのが、結局はいちばん最初の「[[ウルトラマン]]」なんです。きっとそれは、エポックな作品だけがもつ力に引かれてのことだとは思うのですが、最近のアニメ、特にオリジナルものは、この種の力をほとんど感じさせません。もちろん、そうなってしまった責任の一端は、僕らにもあるわけですが…。そういえば、今度の新作は、なぜロボットものにしたんでしたっけ?なぜなんだと聞いて、そのときは納得できなかったような記憶だけはあるんだけれども…。
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