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叛逆の物語 のバックアップ差分(No.3) :: アニメの部屋

xpwiki:叛逆の物語 のバックアップ差分(No.3)

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2: 2013-11-05 (火) 01:10:32 yasuaki[FOX1n2U6vCM] ソース[6] バックアップ No.2 を復元して編集[7] 3: 2013-11-05 (火) 06:59:32 yasuaki[FOX1n2U6vCM] ソース[8] バックアップ No.3 を復元して編集[9]
Attached file: 20131102_164517.jpg, Attached file: 20131104_151556.jpg, Attached file: 20131104_151513.jpg
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'''魔法少女まどか☆まぎか[新編]叛逆の物語の感想・あらすじ・考察''' '''魔法少女まどか☆まぎか[新編]叛逆の物語の感想・あらすじ・考察'''
-TV版魔法少女☆まどかマギカおよび、その総集編である劇場版(前編/後編)に続く完全新作である。+TV版魔法少女まどかマギカおよび、その総集編である劇場版(前編/後編)に続く完全新作である。
-''感想(ネタばれなし)''+''感想(ネタバレなし)''
面白かったです。なんといっても、映像が凄かった。総集編のときも、大画面で魔女たちの幻想的な光景が見たくて映画館行ったのですが、あまりテレビと変わった感じがしませんでした。 面白かったです。なんといっても、映像が凄かった。総集編のときも、大画面で魔女たちの幻想的な光景が見たくて映画館行ったのですが、あまりテレビと変わった感じがしませんでした。
しかし、今回は、最初から映画向けに作られているせいか、すごい迫力かつ幻想的な映像美でした。 しかし、今回は、最初から映画向けに作られているせいか、すごい迫力かつ幻想的な映像美でした。
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パンフ買っていない人や、読んでもよくわからなかった人もいると思いますので、以下、あらすじを解説します。 パンフ買っていない人や、読んでもよくわからなかった人もいると思いますので、以下、あらすじを解説します。
-−−以下、ネタバレあり−−+−−''以下、ネタバレあり''−−
以下、解説付きのあらすじ。 以下、解説付きのあらすじ。
''前回の話の確認'' ''前回の話の確認''
前作で最終的に、まどかは、すべての魔法少女の悲劇をなくすため、神のステージへとあがった(アルティメットまどか)。 前作で最終的に、まどかは、すべての魔法少女の悲劇をなくすため、神のステージへとあがった(アルティメットまどか)。
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 +&ref(20131102_164517.jpg,mw:320,mh:240,caption,アルティメットまどか。複製原画展より);
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さやかも、まどかに救済された。 さやかも、まどかに救済された。
世界は再編され、魔女はいなくなり、代わりにマジュウとの戦いが行われていた。魔女に倒されたマミや杏子も死んでいないことになったが、ほむら以外(マミ、杏子)はまどかの存在の記憶もなくしていた。 世界は再編され、魔女はいなくなり、代わりにマジュウとの戦いが行われていた。魔女に倒されたマミや杏子も死んでいないことになったが、ほむら以外(マミ、杏子)はまどかの存在の記憶もなくしていた。
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 クライマックスに魔女の手下がたくさん出てくる  クライマックスに魔女の手下がたくさん出てくる
 ようになっています。  ようになっています。
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 +&ref(20131104_151513.jpg,mw:320,mh:240,caption,お菓子の魔女);
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つまり、前作でまどかが魔女たちを救済したわけだが、ほむらが自分の世界にまどかやさやかを引っ張ってきたさいに、元魔女の中から、一人いっしょにやってきたということだろう。 つまり、前作でまどかが魔女たちを救済したわけだが、ほむらが自分の世界にまどかやさやかを引っ張ってきたさいに、元魔女の中から、一人いっしょにやってきたということだろう。
Line 107: Line 113:
これは、ある意味では、まどか☆マギカの本来あるべき方向性だという気がした。 これは、ある意味では、まどか☆マギカの本来あるべき方向性だという気がした。
-ひとつは、まどか☆マギカというのは、基本的にゲーテのファウストをベースにした作品だからである。 +ひとつは、まどか☆マギカというのは、基本的にゲーテのファウストをベースにした作品である。 
-キュゥべえの「僕と契約して魔法少女になってよ」というのも、ワルプルギスの夜も、魔女のシーンで描かれている文字も、そこで歌われている歌も、基本的にはファウストからきている。+キュゥべえの「僕と契約して魔法少女になってよ」というのも、ワルプルギスの夜も、魔女のシーンで描かれている文字も、そこで歌われている歌も、基本的にはファウストからの引用である。
ファウストは、基本的には神と悪魔の対立が背景にある。 ファウストは、基本的には神と悪魔の対立が背景にある。
その点で、まどか☆マギカが、魔女と魔法少女の対立の物語から、神と悪魔の物語に移行したことは、自然な流れであるといえる。 その点で、まどか☆マギカが、魔女と魔法少女の対立の物語から、神と悪魔の物語に移行したことは、自然な流れであるといえる。
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それは、初期稿(プロダクションノートや、複製原画展にて公開された)にあった、ワルプルギスの夜の設定だ。 それは、初期稿(プロダクションノートや、複製原画展にて公開された)にあった、ワルプルギスの夜の設定だ。
-初期稿においてはワルプルギスの夜(舞台装置の魔女)には、物語をそもそも作っている劇作家が登場する。そして、悲しみを救うために、すべての登場人物をシナリオ通りに動かすことで、あくまで役者として存在させることで、悲しみを取り払わせる魔女という設定であった。+&ref(20131104_151556.jpg,mw:320,mh:240,caption,ワルプルギスの夜(舞台装置の魔女)); 
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 +初期稿においてはワルプルギスの夜(舞台装置の魔女)には、物語を作っている劇作家が登場する。そして、人々の悲しみを救うために、すべての登場人物をシナリオ通りに動かすことで、あくまで役者として存在させることで、悲しみを取り払わせる魔女という設定であった。
これはTV版では消えたが、興味深い設定だったと思う。 これはTV版では消えたが、興味深い設定だったと思う。
-世界から悲しみをなくすのは、作家の描いたシナリオ通りに人々が動き、役者化することなのだ。+作家の描いたシナリオ通りに人々を動かし、役者化することで世界から悲しみをなくすこと。
そう考えると、叛逆の物語における、ほむらの都合の良い妄想は、実は、まどか☆マギカという物語が最も初期から構想していた、ワルプルギスの夜の、形を変えた再演だったことがわかる。 そう考えると、叛逆の物語における、ほむらの都合の良い妄想は、実は、まどか☆マギカという物語が最も初期から構想していた、ワルプルギスの夜の、形を変えた再演だったことがわかる。
Line 124: Line 132:
ほむらが夢見たように、敵はしょせんは悪夢(ナイトメア)であり、5人が仲良く、決められた手順で倒していく・・ ほむらが夢見たように、敵はしょせんは悪夢(ナイトメア)であり、5人が仲良く、決められた手順で倒していく・・
-自分の友人たちを自分の妄想に引き込み役者と化すことで、ほむらは、自身の妄想のなかで、劇作家として、魔法少女たちの物語を構成し、悲しみのない世界を作り上げていたわけだ。+自分の友人たちを自分の妄想に引き込み、役者として動かすことで、ほむらは、自身の妄想のなかで、劇作家として、魔法少女たちの物語を再構成し、悲しみのない世界を作り上げていたわけだ。
-つまり、まどか☆マギカは、叛逆の物語によって、もっとも初期から構想していたであろう、ワルプルギスの夜の仕掛けを実現しつつ、神と悪魔の物語にステージを変えた。+つまり、まどか☆マギカは、叛逆の物語によって、もっとも初期から構想していた、ワルプルギスの夜のクライマックスの仕掛けを実現しつつ、神と悪魔の物語にステージを変えたわけだ。
さて、話を変え、日本のマンガ、アニメ史から見ると、神vs悪魔の物語は、結構ありふれた題材でもある。 さて、話を変え、日本のマンガ、アニメ史から見ると、神vs悪魔の物語は、結構ありふれた題材でもある。
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