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ハウルの動く城のよくある質問
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アニメの部屋
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:ハウルの動く城のよくある質問 をテンプレートにして作成
開始行:
0.なぜ『ハウルの動く城』はわかりにくいのか?
宮崎監督は、「ハウルの動く城」を製作するにあたり、わざと...
ご覧になられるとお分かりになられると思うんですが、宮崎さ...
ひとつひとつ「あれはおかしい」とかいう人もいらっしゃると...
他にも家族とはどういうものであるのか、善と悪とはどういう...
みいただければありがたいと思います。
(美輪明宏氏:ロマンアルバムのインタビューより抜粋)
ただ感じてもらいたい、ということもあるでしょうが、私が考...
映画版でもっとも曖昧にされているのは、「ソフィーが実は魔...
映画では、この設定がなくなったわけではありません。
むしろ、ソフィーが生き物を蘇らすシーンは大体入っています。
・カカシのカブ、契約を破ったカルシファー、同じくハウル。
注意深く見れば、映画でも小説同様に、カブにしろカルシファ...
ソフィー(カブに対し)「逆さになっているよりましでしょう...
ソフィー「心臓をハウルに返したら、あなたは死んじゃうの?」
カルシファー「ソフィーなら平気だよ、たぶん。おいらに水を...
ソフィー「やってみるね。どうか、カルシファーが千年も生き...
しかし、ソフィーが生命を吹き込む魔法を使えるという設定は...
なぜでしょうか?
小説版のソフィーの特徴は2つあります。
自分にコンプレックスがあり、自分自身に否定的な暗示をかけ...
生命を吹き込む魔法を使える。
宮崎監督は、の点はそのまま残し、の点は曖昧にしたのです。
それによって、この物語が、ある魔法使いの女の子の物語では...
つまり、物事を変えるのは、周囲のせいでも能力のせいでもな...
この点では、宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」にでてくる...
これについて、宮崎監督はこう言っています。
「言葉は力である。千尋の迷い込んだ世界では、言葉を発する...
世の中の本質は、今も少しも変わっていない。言葉は意志であ...
全ては本人の気持ちしだいであり、どういう言葉をしゃべるか...
このことは、『ハウルの動く城』でも、せっかく若返ったソフ...
「人間なんて気持ち次第で同じ人が90歳のおばあちゃんにな...
自分の気持ちしだいで自分は変われるのだということ。
このことを強調したいために、映画ではソフィーの気持ち次第...
しかしながら、ソフィーが使う呪文の言葉自体は、映画でもそ...
つまり、魔法使いが使う呪文としてではなく、「言葉は意志で...
このような事情もあり、ソフィーが魔法を使えるという点は、...
その結果、映画のストーリーを論理的に考えると『?』なシー...
おそらく、論理的に物語を理解して欲しいのではなく、気持ち...
1.なぜ、ハウルは若い女性の心臓を奪うのか
ハウルは、若い女性の心臓を食べる、と言われています。
実際のところはどうなのでしょうか?
この噂は、小説版ではいかのように説明されています。
ソフィー「ねえ、はっきりさせたいんだけど」
「ハウルはかわいそうな女の子たちをどうするの?聞...
マイケル(マルクル)「あなたは<がやがや町>の人ですね。...
カルシファー「ハウルは移り気なのさ」
「女の子に興味を持っているのは、相手が恋に落...
つまり、心臓を食べるというのは、相手の心を奪うことです。
英語では、心も心臓もどちらも「ハート」であり、かけ言葉に...
なぜ、ハウルが悪い噂を流そうと思ったのか知りたい方は・・...
なぜ、ハウルが移り気で、相手がほれたとたんにどうでもよく...
さて、ここで、宮崎アニメファンなら、若い女性の心をうばう...
当然、次の連想に思いつかねばならないでしょう。
銭形「クソッ、一足遅かったか!ルパンめ、まんまと盗みおっ...
クラリス「イイエ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために...
銭形、クラリスを見る。
クラリスも銭形に向き直る。
銭形「イヤ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」
判りかねているクラリス。
銭形(キッパリ)「あなたの心です。」
アッ!となるクラリス。
クラリス(パッと目を輝かせ)「ハイ!」
明るく頷く。
以上、言うまでもなく「カリオストロの城」のラストです。
ハウルが心臓を奪うという言葉で表現されているのは同じこと...
2.なぜ、ソフィーは歳をとったり、若返ったりするのか?
ソフィーは、自分の容姿に劣等感を持っています。
「あたしなんか、美しかったことなんか一度もないわ!」
そして、自分は人生で成功することもないだろうと考え、帽子...
原作では、ソフィーは、自分では気づいていませんが、魔力を...
彼女が言った言葉が、そのまま実現していくのです。
その彼女が鏡を見ていった言葉が、「これじゃオールドミスみ...
その後、荒地の魔女が現れ、彼女を老婆にします。
つまり、彼女が老婆になるのも、ある意味では、荒地の魔女の...
全ては、彼女が、自分自身を醜い老婆が似合っていると考える...
小説版では、この点を一層明確にする次のセリフがあります。
ハウル「あんたが気づかないうちに、何度か呪いを解こうとし...
「そこで僕としては、あんたが好きで変装していると思うしか...
「変装だって!」ソフィーはおうむ返しに叫びました。
ハウルは笑いました。「だってそうだろう。あんた、自分の力...
さて、小説では、ソフィーはいつ若返るのか、あまり明確にな...
最後には、呪いが解けているという言葉があるので、おそらく...
ここで映画化のさい、スタジオジブリ内で、どういうタイミン...
女性が可愛いか可愛くないかだけで判断されるのはおかしい。
宮崎監督も還暦を迎え、「もし若さだけに人間の価値があると...
た。
女性スタッフ達への感謝の気持ちも込めて、「歳をとった女性...
という考えの元、映画では、ソフィーは気持ち次第で若くなっ...
プロデューサーインタビューより)
そして、このことは、単に若さの表現の問題だけでなく、作品...
→ハウルの城はなぜわかりにくいのかを参照ください。
さて、この点について、宮崎監督の深層心理まで踏み込めば、...
宮崎監督の物語では、少女は同時に母親を示すものでした。(...
同時にまた、宮崎アニメでは、少女のように元気な老婆という...
これらのイメージは、宮崎監督の少年時代、母親が病気で不在...
(宮崎アニメ分析のツール参照)
もっとも、これらは無意識的に出たものであり、意図的に描こ...
「彼女はハウルに対して時として内面がおばあちゃんだったり...
ちに、そういうことになってしまった。そこがこの作品の面白...
3.城の構造はどうなっているのか?そして、ソフィーは城を...
この点を理解するには、まず、城の構造を理解する必要があり...
小説では、城に部屋が少ないことをいぶかしむソフィーに以下...
マイケル(映画のマルクル)「ハウルさんとカルシファーが城...
「本当はこれはポートヘイヴンの町(映画の『みなとまち』)...
しかし、その家がつきとめられたため、ハウルはソフィーの家...
つまり、ハウルの動く城は、実は実体ではないのです。
あくまでも、実体は、ポートへイヴンの家だったり、ソフィー...
城の部屋数が増えたのも、実は、ソフィーの家がハウルの古い...
さて、では、何故ハウルはソフィーの家に引っ越したのでしょ...
これは、もちろん、ソフィーの家で生活すれば、ソフィーの呪...
そもそも、ハウルは呪いそのものは既に解除していました。(...
あとは、ソフィーの心の思い込み(自己暗示)をどう解きほぐ...
それまで、通常はずっと老婆だったソフィーが、引越しを終え...
引っ越して、子供の頃からの住まいに戻ったことで、ソフィー...
ところが、プレゼントの花畑の中で、ソフィーが
「わたし、きれいでもないし、そうじくらいしかできないから...
その時のハウルの、いつにない厳しい表情を見れば、引越しも...
さて、ハウルは、ソフィーの家がサリマンにばれたとき、何故...
普通に考えれば、ポートヘイヴンから逃げたときのように、ま...
荒地の魔女「あらハウルじゃない。めずらしいわね。あなたが...
この言葉からも、ハウルは、いつも、荒地の魔女に家の実体を...
なぜ、今回だけハウルは逃げないのでしょうか?
もちろん、ソフィーの家に引っ越したことは、今までのように...
そうではなくて、ソフィーの自己暗示を解除することが目的で...
しかし、それを理解していないソフィーも逃げることを提案し...
ソフィー「逃げましょう。戦ってはだめ。」
ハウル「なぜ?ぼくは、もう、じゅうぶん逃げた。ようやく、...
ここで、ソフィーは大きな誤解をします。
この家にいる自分達を守りたいから、ハウルは戦っているのだ...
実際は、そうではなくて、ソフィーが若返るのにソフィーの家...
そこまでハウルの気持ちが理解できていないソフィーは決断し...
自分達が、逃げてしまえば、ハウルも逃げられる・・
それでソフィーはドアの色を変え、荒地に行きます。
そして、こちらに逃げようとします。
ソフィー「マルクル、こっちへ来よう!」
カルシファー「ええーっ、引越し?むちゃだよ!あっちは、か...
ソフィー「だめ。わたしたちが、ここにいるかぎり、ハウルは...
つまり、ソフィーの考えは、ハウルが逃げられるように、自分...
しかし、カルシファーが「無茶だ、あっちはからっぽだ」と言...
ソフィーが、城の実体を、何もない荒地に移そうといったので...
「なにが起こるか、おいらにもわからないんだ・・」
しかし、ソフィーは、ハウルのためと信じ、自分達がまず逃げ...
そして、城は、荒地に引っ越したために、崩壊します。
マルクル「お城、からっぽだね」
これも、もちろん、今までは常にどこかの家が実体としてあっ...
カルシファー「だからぁ、あっちにいれば、おいらとハウルで...
この言葉にソフィーは特に反論しません。ただし、自分の考え...
そして、ソフィーは、再度ハウルを助けに行こうとします。
「ハウルのところに行きたいの。お城を動かして」
この瞬間、ハウルの動く城は、単なる見せ掛けではなく、本当...
しかし、荒地の魔女がハウルの心臓を見つけたために、城は壊...
そして、ソフィーは過去の扉を開き、ハウルとカルシファーの...
さて、明示はされていませんが、ソフィーはこの過程の中で、...
「ハウルは、守るものが出来たと言って、あの家にこだわり、...
そして、おそらく、どこかのタイミングで答えにたどりついた...
「ハウルは、私を守るためだけにあの家にこだわっていたので...
断言はできませんが、このことに気づいたのは、ハウルとカル...
だからこそ、それまで過去のハウルにソフィーを導いてきた指...
(注:もともとハウルは指輪をくれた時、「お守り。ぶじに、...
つまり、過去への呪縛が解けたソフィーの心の変化を、過去か...
「わたしは、ソフィー。待ってて、わたし、きっと行くから、...
後ろ向きな志向から未来への意志の転換とその決意の表明。こ...
そして、未来へ戻ったソフィーは、ハウルを見て、こういいま...
「ごめんね、私、ぐずだから。ハウルはずっーと待っててくれ...
ここで言っている、「ぐず」「ハウルはずっーと待っててくれ...
ソフィーが魔物のハウルを見て、「わたし、あなたを助けたい...
その後、ハウルが、家を引っ越したのも、花畑をプレゼントし...
自分が否定的なことばかり考えていたことがハウルを窮地に陥...
以降、彼女が歳をとることはもはやなくなります。
ただし、彼女が白い髪をしていることで表現されているのは、...
呪文が解けたのではなく、彼女が自分への否定的な暗示をかけ...
4.ハウルは少年時代にカルシファーとなぜ、どういう契約を...
映画では、あまり説明がありませんが、小説版では、具体的な...
ソフィー「カルシファー。あんたって、もと流れ星だったんじ...
カルシファー「そうさ。あんたが気づいてくれたからには、お...
ソフィー「で、ハウルに捕まったのね?」
カルシファー「5年前、ポートヘイヴンの湿原でね。ちょうど...
7リーグ靴をはいたハウルに追いまわされて、怖かった。どっ...
死ぬぐらいなら、なんでもする気になった。だからハウルが、...
あのときは二人とも、そんな契約をしたらどうなっちまうか、...
しかし、この契約は、双方に問題をもたらすことがわかります。
カルシファー「長い目でみれば、お互いにためにならないんだ」
長い目でみると、どうしてお互いのためにならないのでしょう...
契約をすると、お互いが相手の力を利用することができるため...
しかし、相手に心をあずける時間があまりに長いと(小説版の...
ただの操り人形の化け物となってしまうのです。
一方、星の子も、契約した相手が死ぬと自分の命もつきるため...
まさに悪魔です。
この問題の別な面として、悪魔との契約を解く呪文の問題があ...
では、最初に戻って、ハウルは何故星の子をとらえようとした...
小説版のカルシファーの説明では、ハウルは星の子を気の毒に...
しかし、魔術師としてのハウルが、追い掛け回して星の子と契...
それが、化け物に変身する衝動をおさえるハウルに表現されて...
(なお、巨大な力を得ようとすることと、その衝動を抑えるこ...
一方、映画版では、ハウルは星の子を追い回してはおらず、立...
まさに、偶然、ぶつかったというイメージです。
これを、宮崎監督は、「星にぶつかった少年」という表現で呼...
声をやった木村拓也さんに、宮崎監督がまず言った言葉がこれ...
ハウルを演じるにあたって、監督から具体的なアドバイスはあ...
木村「いや、(監督は)白髪の生えた少年なので具体的じゃな...
第一声で「この少年(ハウル)はね、星にぶつかった少年なん...
つまり、宮崎監督のイメージでは、まず、ハウルは、たまたま...
これは、他の宮崎作品と同じイメージです。
「未来少年コナン」におけるラナ、「天空の城ラピュタ」にお...
宮崎アニメにおいて、少年が冒険を始めるときには、いつも、...
5.ハウルは何故城を動かしたのか
城の構造上、実体は実は普通の家です。(参照#3.城の構造は...
では、何故、ハウルは城を動かす必要があったのでしょうか。
小説ではハウルはソフィーに3つの理由をあげています。
「職業柄、みんなに力と邪悪さを印象づけたかったんだ。それ...
たしかに、物語を見ても、ハウルは荒地の魔女と王様(もしく...
ハウルにしては、やけに論理的でわかりやすい説明ですが、こ...
ハウルは、ソフィーに言いづらいもう一つの大きな理由をもっ...
それは、ハウルが心をうばった娘さんたちが、ふられて悲嘆に...
マイケル(マルクル)「こんなふうにハウルさんがやたらに恋...
訴えられるのはしょっちゅうで、剣をかざしたもとの恋人に、...
それから叔母さんたち。恐ろしいのなんのって、帽子ピンでつ...
最悪なのが、相手の女の子がここをつきとめた時ですね。戸口...
ハウルが城を動かしたりあっちこっちにドアをつなげた最大の...
6.なぜ、原作にはない戦争シーンが映画ではつけ加わったのか
なぜ、原作にはない戦争シーンが映画では付け加わったのでし...
宮崎監督は「戦火の恋」をやりたかったそうです。(ロマンア...
しかし、実は私は違うと思っています。ちょっとまとめ中なの...
7.ハウルはなぜ浮気性なのか
映画ではぼかされていますが、ハウルは、なぜ、女の子にかた...
カルシファー「ハウルは移り気なのさ」
「女の子に興味を持っているのは、相手が恋に落...
」
小説ではソフィーはハウルに直接問いただします。
ソフィー「あたしの言ってるのは、相手を恋に誘い込んだとた...
ハウルは震える手でベッドの天蓋をさし示しました。
「だから、ぼくはクモが好きなんだ。『もし最初は成功しなく...
ハウルはとても悲しそうです。
「自業自得だな。何年も前に取引をしたせいだ。だから、今じ...
ハウルの目から流れ落ちているのが涙であることはもう間違い...
つまり、ハウルが相手を恋に誘いこんだとたんに、相手に興味...
。
では、なぜカルシファーとの契約がそのような事態を引き起こ...
小説版では、自分の体の一部を失っている人物が3人登場しま...
ハウルと、ジャスティン殿下と、魔法使いサリマンです。
そして、ジャスティン殿下もサリマンも、どうにか、失われた...
となると、明言はしていませんが、ハウルも、自分が取引で失...
しかし、カルシファーとの契約で自分の心臓を取り戻すことは...
そのために、その代償行為として、多くの女性の心(=ハート...
ですから、自分自身に心臓が戻ったとたん、ハウルの浮気性は...
(参照#12.彼らはあの後どうなったのか)
8.ソフィーの家族構成は?そして、ソフィーは何故自分はダ...
小説版の設定だと、母親はソフィーと次女のベティーを生みま...
金髪美人のマーサが生まれます。
しかし、父親も、ソフィーが学校を終える歳に死亡。姉妹は働...
映画では、次女ベティーの設定と三女マーサの設定が融合し、...
だから、長女のソフィーと母親は似てませんが、次女のベティ...
参考までに三女マーサの設定は無くなりましたが、痕跡は映画...
「ハウルがマーサって女の子の心臓を食べたんだって」
「いまから末の娘のところに行くんだよ」
さて、ソフィーにとって、母親は継母なのです。
小説版のソフィーは、いつも、おとぎ話の長女は運が悪いから...
つまり、自分の実の両親が次々と死んでしまったショックが、...
このようなソフィーが癒されていく過程として、映画では終盤...
マルクル「僕ら、家族?」
ソフィー「そう、家族よ」
マルクル「よかった!」
家族の崩壊から心を閉ざしたソフィーが、自ら新しい家族を作...
このすぐ後、サリマンによる攻撃がはじまり、ソフィーの呪縛...
参考までに小説の続編、「アブダラと空飛ぶ絨毯」では、ソフ...
9.ハウルは何故ソフィーに惹かれたのか
恋心が目覚めだので・・といってしまえばそれまでですが、そ...
ハウルが最初にソフィーに声をかけたのは、おそらく、浮気者...
しかし、なぜハウルがめくらめっぽう若い女性に声をかけてい...
一方、ソフィーは、実は命を吹き込む魔法を使える女性でした...
つまり、後から考えれば、この他には考えられない組み合わせ...
生命を吹き込む力を持つソフィーだからこそ、心臓のない男で...
ハウルは、かなり早い段階でこのことに気づいていた可能性が...
しかし、もしかすると最初に気づいたのは荒地の魔女だったの...
なぜなら、小説版では、ソフィーは販売している帽子に次々と...
荒地の魔女は、ソフィーの力を知った上で、ハウルを救う鍵に...
心に傷を負った女性と心を無くした男性が出会うことで、二人...
(参考)上に書いたように、80年代〜90年代風に考えれば...
呪われた運命の男性が、誠実な女性の身を犠牲にした行動によ...
10.カカシのカブとは何者なのか?
映画で若干謎が残る存在として、カカシのカブと犬のヒンがあ...
そのうち、カカシのカブは、実は隣の国の王子だったことがあ...
これは、小説版とは明確に異なる設定です。
小説では、カカシや犬(犬になったり人になったりする犬人間...
同じような存在として、カカシと犬のほかに、小説では頭蓋骨...
映画ハウルのイメージ・ボードを見ると、テーブルの上に頭蓋...
ところが、最終的な映画では、ご存知のように、かかしは隣の...
なぜでしょうか?
あまり語られませんが、宮崎作品の大きなテーマは、「純粋な...
詳細は私のハウル論「殺戮兵器が恋をするまで」をお読みくだ...
そのような観点でみると、カカシのカブのエピソードというの...
初めは、ただの物であったものが、少女に助けられて命を持ち...
カカシのカブの設定が小説とは全く異なる物語に変更されたの...
あのエピソードの中には、宮崎アニメ全作品のエッセンスが凝...
11.なぜ荒地の魔女は力を失ったのか(星の子とマンダラケ人...
ハウルと荒地の魔女は、どちらも星の子(悪魔)と契約したこ...
では、どのようにすれば彼らから力を奪うことができるでしょ...
当然、星の子の力を奪うことによってです。
ソフィーが初めて動く城に入ったとき、ハウルは、彼女が、呪...
そこには、星の子の絵と、流れ星の絵がかいてありました。
ソフィーと荒地の魔女が王の城にいくとき、荒地の魔女が気が...
そこには、やはり星の子の絵が書いてあります。
そして、彼女の魔力は失せ、自力で階段を上らせられるはめに...
荒地の魔女が部屋に入ると、今度は星の子の影法師があらわれ...
ハウルとソフィーを囲み、魔力を奪おうとしたのも、星の子達...
星の子たちは、どのようにして魔力を奪うのでしょうか?
流れ星で落ちてくる星の子は、地面に降りたとたんに死んでし...
小説では、マイケル(マルクル)が星の子を捕まえようとしま...
映画で、ハウルを囲んで歌うシーンでは、イメージボードによ...
「ほっといて、ほっといて、ぼくにさわらないで、死にたいの...
つまり、星の子と契約して力を得たハウルや荒地の魔女から魔...
なお、サリマンが使う星の子は、設定によればマンダラケ人間...
マンダラケは、小説版でもわずかに出てきますが、マンダラケ...
12.彼等は、あの後どうなったのか?
ハッピーエンドの後、彼らはどうなったのでしょうか?
小説版では、(脇役ですが)続編において、ソフィーに子供も...
また、「ハウルの大サーカス」という展示会が2005年5月...
この項の編集は、[[ハウルの動く城のよくある質問:http://ani...
終了行:
0.なぜ『ハウルの動く城』はわかりにくいのか?
宮崎監督は、「ハウルの動く城」を製作するにあたり、わざと...
ご覧になられるとお分かりになられると思うんですが、宮崎さ...
ひとつひとつ「あれはおかしい」とかいう人もいらっしゃると...
他にも家族とはどういうものであるのか、善と悪とはどういう...
みいただければありがたいと思います。
(美輪明宏氏:ロマンアルバムのインタビューより抜粋)
ただ感じてもらいたい、ということもあるでしょうが、私が考...
映画版でもっとも曖昧にされているのは、「ソフィーが実は魔...
映画では、この設定がなくなったわけではありません。
むしろ、ソフィーが生き物を蘇らすシーンは大体入っています。
・カカシのカブ、契約を破ったカルシファー、同じくハウル。
注意深く見れば、映画でも小説同様に、カブにしろカルシファ...
ソフィー(カブに対し)「逆さになっているよりましでしょう...
ソフィー「心臓をハウルに返したら、あなたは死んじゃうの?」
カルシファー「ソフィーなら平気だよ、たぶん。おいらに水を...
ソフィー「やってみるね。どうか、カルシファーが千年も生き...
しかし、ソフィーが生命を吹き込む魔法を使えるという設定は...
なぜでしょうか?
小説版のソフィーの特徴は2つあります。
自分にコンプレックスがあり、自分自身に否定的な暗示をかけ...
生命を吹き込む魔法を使える。
宮崎監督は、の点はそのまま残し、の点は曖昧にしたのです。
それによって、この物語が、ある魔法使いの女の子の物語では...
つまり、物事を変えるのは、周囲のせいでも能力のせいでもな...
この点では、宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」にでてくる...
これについて、宮崎監督はこう言っています。
「言葉は力である。千尋の迷い込んだ世界では、言葉を発する...
世の中の本質は、今も少しも変わっていない。言葉は意志であ...
全ては本人の気持ちしだいであり、どういう言葉をしゃべるか...
このことは、『ハウルの動く城』でも、せっかく若返ったソフ...
「人間なんて気持ち次第で同じ人が90歳のおばあちゃんにな...
自分の気持ちしだいで自分は変われるのだということ。
このことを強調したいために、映画ではソフィーの気持ち次第...
しかしながら、ソフィーが使う呪文の言葉自体は、映画でもそ...
つまり、魔法使いが使う呪文としてではなく、「言葉は意志で...
このような事情もあり、ソフィーが魔法を使えるという点は、...
その結果、映画のストーリーを論理的に考えると『?』なシー...
おそらく、論理的に物語を理解して欲しいのではなく、気持ち...
1.なぜ、ハウルは若い女性の心臓を奪うのか
ハウルは、若い女性の心臓を食べる、と言われています。
実際のところはどうなのでしょうか?
この噂は、小説版ではいかのように説明されています。
ソフィー「ねえ、はっきりさせたいんだけど」
「ハウルはかわいそうな女の子たちをどうするの?聞...
マイケル(マルクル)「あなたは<がやがや町>の人ですね。...
カルシファー「ハウルは移り気なのさ」
「女の子に興味を持っているのは、相手が恋に落...
つまり、心臓を食べるというのは、相手の心を奪うことです。
英語では、心も心臓もどちらも「ハート」であり、かけ言葉に...
なぜ、ハウルが悪い噂を流そうと思ったのか知りたい方は・・...
なぜ、ハウルが移り気で、相手がほれたとたんにどうでもよく...
さて、ここで、宮崎アニメファンなら、若い女性の心をうばう...
当然、次の連想に思いつかねばならないでしょう。
銭形「クソッ、一足遅かったか!ルパンめ、まんまと盗みおっ...
クラリス「イイエ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために...
銭形、クラリスを見る。
クラリスも銭形に向き直る。
銭形「イヤ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」
判りかねているクラリス。
銭形(キッパリ)「あなたの心です。」
アッ!となるクラリス。
クラリス(パッと目を輝かせ)「ハイ!」
明るく頷く。
以上、言うまでもなく「カリオストロの城」のラストです。
ハウルが心臓を奪うという言葉で表現されているのは同じこと...
2.なぜ、ソフィーは歳をとったり、若返ったりするのか?
ソフィーは、自分の容姿に劣等感を持っています。
「あたしなんか、美しかったことなんか一度もないわ!」
そして、自分は人生で成功することもないだろうと考え、帽子...
原作では、ソフィーは、自分では気づいていませんが、魔力を...
彼女が言った言葉が、そのまま実現していくのです。
その彼女が鏡を見ていった言葉が、「これじゃオールドミスみ...
その後、荒地の魔女が現れ、彼女を老婆にします。
つまり、彼女が老婆になるのも、ある意味では、荒地の魔女の...
全ては、彼女が、自分自身を醜い老婆が似合っていると考える...
小説版では、この点を一層明確にする次のセリフがあります。
ハウル「あんたが気づかないうちに、何度か呪いを解こうとし...
「そこで僕としては、あんたが好きで変装していると思うしか...
「変装だって!」ソフィーはおうむ返しに叫びました。
ハウルは笑いました。「だってそうだろう。あんた、自分の力...
さて、小説では、ソフィーはいつ若返るのか、あまり明確にな...
最後には、呪いが解けているという言葉があるので、おそらく...
ここで映画化のさい、スタジオジブリ内で、どういうタイミン...
女性が可愛いか可愛くないかだけで判断されるのはおかしい。
宮崎監督も還暦を迎え、「もし若さだけに人間の価値があると...
た。
女性スタッフ達への感謝の気持ちも込めて、「歳をとった女性...
という考えの元、映画では、ソフィーは気持ち次第で若くなっ...
プロデューサーインタビューより)
そして、このことは、単に若さの表現の問題だけでなく、作品...
→ハウルの城はなぜわかりにくいのかを参照ください。
さて、この点について、宮崎監督の深層心理まで踏み込めば、...
宮崎監督の物語では、少女は同時に母親を示すものでした。(...
同時にまた、宮崎アニメでは、少女のように元気な老婆という...
これらのイメージは、宮崎監督の少年時代、母親が病気で不在...
(宮崎アニメ分析のツール参照)
もっとも、これらは無意識的に出たものであり、意図的に描こ...
「彼女はハウルに対して時として内面がおばあちゃんだったり...
ちに、そういうことになってしまった。そこがこの作品の面白...
3.城の構造はどうなっているのか?そして、ソフィーは城を...
この点を理解するには、まず、城の構造を理解する必要があり...
小説では、城に部屋が少ないことをいぶかしむソフィーに以下...
マイケル(映画のマルクル)「ハウルさんとカルシファーが城...
「本当はこれはポートヘイヴンの町(映画の『みなとまち』)...
しかし、その家がつきとめられたため、ハウルはソフィーの家...
つまり、ハウルの動く城は、実は実体ではないのです。
あくまでも、実体は、ポートへイヴンの家だったり、ソフィー...
城の部屋数が増えたのも、実は、ソフィーの家がハウルの古い...
さて、では、何故ハウルはソフィーの家に引っ越したのでしょ...
これは、もちろん、ソフィーの家で生活すれば、ソフィーの呪...
そもそも、ハウルは呪いそのものは既に解除していました。(...
あとは、ソフィーの心の思い込み(自己暗示)をどう解きほぐ...
それまで、通常はずっと老婆だったソフィーが、引越しを終え...
引っ越して、子供の頃からの住まいに戻ったことで、ソフィー...
ところが、プレゼントの花畑の中で、ソフィーが
「わたし、きれいでもないし、そうじくらいしかできないから...
その時のハウルの、いつにない厳しい表情を見れば、引越しも...
さて、ハウルは、ソフィーの家がサリマンにばれたとき、何故...
普通に考えれば、ポートヘイヴンから逃げたときのように、ま...
荒地の魔女「あらハウルじゃない。めずらしいわね。あなたが...
この言葉からも、ハウルは、いつも、荒地の魔女に家の実体を...
なぜ、今回だけハウルは逃げないのでしょうか?
もちろん、ソフィーの家に引っ越したことは、今までのように...
そうではなくて、ソフィーの自己暗示を解除することが目的で...
しかし、それを理解していないソフィーも逃げることを提案し...
ソフィー「逃げましょう。戦ってはだめ。」
ハウル「なぜ?ぼくは、もう、じゅうぶん逃げた。ようやく、...
ここで、ソフィーは大きな誤解をします。
この家にいる自分達を守りたいから、ハウルは戦っているのだ...
実際は、そうではなくて、ソフィーが若返るのにソフィーの家...
そこまでハウルの気持ちが理解できていないソフィーは決断し...
自分達が、逃げてしまえば、ハウルも逃げられる・・
それでソフィーはドアの色を変え、荒地に行きます。
そして、こちらに逃げようとします。
ソフィー「マルクル、こっちへ来よう!」
カルシファー「ええーっ、引越し?むちゃだよ!あっちは、か...
ソフィー「だめ。わたしたちが、ここにいるかぎり、ハウルは...
つまり、ソフィーの考えは、ハウルが逃げられるように、自分...
しかし、カルシファーが「無茶だ、あっちはからっぽだ」と言...
ソフィーが、城の実体を、何もない荒地に移そうといったので...
「なにが起こるか、おいらにもわからないんだ・・」
しかし、ソフィーは、ハウルのためと信じ、自分達がまず逃げ...
そして、城は、荒地に引っ越したために、崩壊します。
マルクル「お城、からっぽだね」
これも、もちろん、今までは常にどこかの家が実体としてあっ...
カルシファー「だからぁ、あっちにいれば、おいらとハウルで...
この言葉にソフィーは特に反論しません。ただし、自分の考え...
そして、ソフィーは、再度ハウルを助けに行こうとします。
「ハウルのところに行きたいの。お城を動かして」
この瞬間、ハウルの動く城は、単なる見せ掛けではなく、本当...
しかし、荒地の魔女がハウルの心臓を見つけたために、城は壊...
そして、ソフィーは過去の扉を開き、ハウルとカルシファーの...
さて、明示はされていませんが、ソフィーはこの過程の中で、...
「ハウルは、守るものが出来たと言って、あの家にこだわり、...
そして、おそらく、どこかのタイミングで答えにたどりついた...
「ハウルは、私を守るためだけにあの家にこだわっていたので...
断言はできませんが、このことに気づいたのは、ハウルとカル...
だからこそ、それまで過去のハウルにソフィーを導いてきた指...
(注:もともとハウルは指輪をくれた時、「お守り。ぶじに、...
つまり、過去への呪縛が解けたソフィーの心の変化を、過去か...
「わたしは、ソフィー。待ってて、わたし、きっと行くから、...
後ろ向きな志向から未来への意志の転換とその決意の表明。こ...
そして、未来へ戻ったソフィーは、ハウルを見て、こういいま...
「ごめんね、私、ぐずだから。ハウルはずっーと待っててくれ...
ここで言っている、「ぐず」「ハウルはずっーと待っててくれ...
ソフィーが魔物のハウルを見て、「わたし、あなたを助けたい...
その後、ハウルが、家を引っ越したのも、花畑をプレゼントし...
自分が否定的なことばかり考えていたことがハウルを窮地に陥...
以降、彼女が歳をとることはもはやなくなります。
ただし、彼女が白い髪をしていることで表現されているのは、...
呪文が解けたのではなく、彼女が自分への否定的な暗示をかけ...
4.ハウルは少年時代にカルシファーとなぜ、どういう契約を...
映画では、あまり説明がありませんが、小説版では、具体的な...
ソフィー「カルシファー。あんたって、もと流れ星だったんじ...
カルシファー「そうさ。あんたが気づいてくれたからには、お...
ソフィー「で、ハウルに捕まったのね?」
カルシファー「5年前、ポートヘイヴンの湿原でね。ちょうど...
7リーグ靴をはいたハウルに追いまわされて、怖かった。どっ...
死ぬぐらいなら、なんでもする気になった。だからハウルが、...
あのときは二人とも、そんな契約をしたらどうなっちまうか、...
しかし、この契約は、双方に問題をもたらすことがわかります。
カルシファー「長い目でみれば、お互いにためにならないんだ」
長い目でみると、どうしてお互いのためにならないのでしょう...
契約をすると、お互いが相手の力を利用することができるため...
しかし、相手に心をあずける時間があまりに長いと(小説版の...
ただの操り人形の化け物となってしまうのです。
一方、星の子も、契約した相手が死ぬと自分の命もつきるため...
まさに悪魔です。
この問題の別な面として、悪魔との契約を解く呪文の問題があ...
では、最初に戻って、ハウルは何故星の子をとらえようとした...
小説版のカルシファーの説明では、ハウルは星の子を気の毒に...
しかし、魔術師としてのハウルが、追い掛け回して星の子と契...
それが、化け物に変身する衝動をおさえるハウルに表現されて...
(なお、巨大な力を得ようとすることと、その衝動を抑えるこ...
一方、映画版では、ハウルは星の子を追い回してはおらず、立...
まさに、偶然、ぶつかったというイメージです。
これを、宮崎監督は、「星にぶつかった少年」という表現で呼...
声をやった木村拓也さんに、宮崎監督がまず言った言葉がこれ...
ハウルを演じるにあたって、監督から具体的なアドバイスはあ...
木村「いや、(監督は)白髪の生えた少年なので具体的じゃな...
第一声で「この少年(ハウル)はね、星にぶつかった少年なん...
つまり、宮崎監督のイメージでは、まず、ハウルは、たまたま...
これは、他の宮崎作品と同じイメージです。
「未来少年コナン」におけるラナ、「天空の城ラピュタ」にお...
宮崎アニメにおいて、少年が冒険を始めるときには、いつも、...
5.ハウルは何故城を動かしたのか
城の構造上、実体は実は普通の家です。(参照#3.城の構造は...
では、何故、ハウルは城を動かす必要があったのでしょうか。
小説ではハウルはソフィーに3つの理由をあげています。
「職業柄、みんなに力と邪悪さを印象づけたかったんだ。それ...
たしかに、物語を見ても、ハウルは荒地の魔女と王様(もしく...
ハウルにしては、やけに論理的でわかりやすい説明ですが、こ...
ハウルは、ソフィーに言いづらいもう一つの大きな理由をもっ...
それは、ハウルが心をうばった娘さんたちが、ふられて悲嘆に...
マイケル(マルクル)「こんなふうにハウルさんがやたらに恋...
訴えられるのはしょっちゅうで、剣をかざしたもとの恋人に、...
それから叔母さんたち。恐ろしいのなんのって、帽子ピンでつ...
最悪なのが、相手の女の子がここをつきとめた時ですね。戸口...
ハウルが城を動かしたりあっちこっちにドアをつなげた最大の...
6.なぜ、原作にはない戦争シーンが映画ではつけ加わったのか
なぜ、原作にはない戦争シーンが映画では付け加わったのでし...
宮崎監督は「戦火の恋」をやりたかったそうです。(ロマンア...
しかし、実は私は違うと思っています。ちょっとまとめ中なの...
7.ハウルはなぜ浮気性なのか
映画ではぼかされていますが、ハウルは、なぜ、女の子にかた...
カルシファー「ハウルは移り気なのさ」
「女の子に興味を持っているのは、相手が恋に落...
」
小説ではソフィーはハウルに直接問いただします。
ソフィー「あたしの言ってるのは、相手を恋に誘い込んだとた...
ハウルは震える手でベッドの天蓋をさし示しました。
「だから、ぼくはクモが好きなんだ。『もし最初は成功しなく...
ハウルはとても悲しそうです。
「自業自得だな。何年も前に取引をしたせいだ。だから、今じ...
ハウルの目から流れ落ちているのが涙であることはもう間違い...
つまり、ハウルが相手を恋に誘いこんだとたんに、相手に興味...
。
では、なぜカルシファーとの契約がそのような事態を引き起こ...
小説版では、自分の体の一部を失っている人物が3人登場しま...
ハウルと、ジャスティン殿下と、魔法使いサリマンです。
そして、ジャスティン殿下もサリマンも、どうにか、失われた...
となると、明言はしていませんが、ハウルも、自分が取引で失...
しかし、カルシファーとの契約で自分の心臓を取り戻すことは...
そのために、その代償行為として、多くの女性の心(=ハート...
ですから、自分自身に心臓が戻ったとたん、ハウルの浮気性は...
(参照#12.彼らはあの後どうなったのか)
8.ソフィーの家族構成は?そして、ソフィーは何故自分はダ...
小説版の設定だと、母親はソフィーと次女のベティーを生みま...
金髪美人のマーサが生まれます。
しかし、父親も、ソフィーが学校を終える歳に死亡。姉妹は働...
映画では、次女ベティーの設定と三女マーサの設定が融合し、...
だから、長女のソフィーと母親は似てませんが、次女のベティ...
参考までに三女マーサの設定は無くなりましたが、痕跡は映画...
「ハウルがマーサって女の子の心臓を食べたんだって」
「いまから末の娘のところに行くんだよ」
さて、ソフィーにとって、母親は継母なのです。
小説版のソフィーは、いつも、おとぎ話の長女は運が悪いから...
つまり、自分の実の両親が次々と死んでしまったショックが、...
このようなソフィーが癒されていく過程として、映画では終盤...
マルクル「僕ら、家族?」
ソフィー「そう、家族よ」
マルクル「よかった!」
家族の崩壊から心を閉ざしたソフィーが、自ら新しい家族を作...
このすぐ後、サリマンによる攻撃がはじまり、ソフィーの呪縛...
参考までに小説の続編、「アブダラと空飛ぶ絨毯」では、ソフ...
9.ハウルは何故ソフィーに惹かれたのか
恋心が目覚めだので・・といってしまえばそれまでですが、そ...
ハウルが最初にソフィーに声をかけたのは、おそらく、浮気者...
しかし、なぜハウルがめくらめっぽう若い女性に声をかけてい...
一方、ソフィーは、実は命を吹き込む魔法を使える女性でした...
つまり、後から考えれば、この他には考えられない組み合わせ...
生命を吹き込む力を持つソフィーだからこそ、心臓のない男で...
ハウルは、かなり早い段階でこのことに気づいていた可能性が...
しかし、もしかすると最初に気づいたのは荒地の魔女だったの...
なぜなら、小説版では、ソフィーは販売している帽子に次々と...
荒地の魔女は、ソフィーの力を知った上で、ハウルを救う鍵に...
心に傷を負った女性と心を無くした男性が出会うことで、二人...
(参考)上に書いたように、80年代〜90年代風に考えれば...
呪われた運命の男性が、誠実な女性の身を犠牲にした行動によ...
10.カカシのカブとは何者なのか?
映画で若干謎が残る存在として、カカシのカブと犬のヒンがあ...
そのうち、カカシのカブは、実は隣の国の王子だったことがあ...
これは、小説版とは明確に異なる設定です。
小説では、カカシや犬(犬になったり人になったりする犬人間...
同じような存在として、カカシと犬のほかに、小説では頭蓋骨...
映画ハウルのイメージ・ボードを見ると、テーブルの上に頭蓋...
ところが、最終的な映画では、ご存知のように、かかしは隣の...
なぜでしょうか?
あまり語られませんが、宮崎作品の大きなテーマは、「純粋な...
詳細は私のハウル論「殺戮兵器が恋をするまで」をお読みくだ...
そのような観点でみると、カカシのカブのエピソードというの...
初めは、ただの物であったものが、少女に助けられて命を持ち...
カカシのカブの設定が小説とは全く異なる物語に変更されたの...
あのエピソードの中には、宮崎アニメ全作品のエッセンスが凝...
11.なぜ荒地の魔女は力を失ったのか(星の子とマンダラケ人...
ハウルと荒地の魔女は、どちらも星の子(悪魔)と契約したこ...
では、どのようにすれば彼らから力を奪うことができるでしょ...
当然、星の子の力を奪うことによってです。
ソフィーが初めて動く城に入ったとき、ハウルは、彼女が、呪...
そこには、星の子の絵と、流れ星の絵がかいてありました。
ソフィーと荒地の魔女が王の城にいくとき、荒地の魔女が気が...
そこには、やはり星の子の絵が書いてあります。
そして、彼女の魔力は失せ、自力で階段を上らせられるはめに...
荒地の魔女が部屋に入ると、今度は星の子の影法師があらわれ...
ハウルとソフィーを囲み、魔力を奪おうとしたのも、星の子達...
星の子たちは、どのようにして魔力を奪うのでしょうか?
流れ星で落ちてくる星の子は、地面に降りたとたんに死んでし...
小説では、マイケル(マルクル)が星の子を捕まえようとしま...
映画で、ハウルを囲んで歌うシーンでは、イメージボードによ...
「ほっといて、ほっといて、ぼくにさわらないで、死にたいの...
つまり、星の子と契約して力を得たハウルや荒地の魔女から魔...
なお、サリマンが使う星の子は、設定によればマンダラケ人間...
マンダラケは、小説版でもわずかに出てきますが、マンダラケ...
12.彼等は、あの後どうなったのか?
ハッピーエンドの後、彼らはどうなったのでしょうか?
小説版では、(脇役ですが)続編において、ソフィーに子供も...
また、「ハウルの大サーカス」という展示会が2005年5月...
この項の編集は、[[ハウルの動く城のよくある質問:http://ani...
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