1: 2013-02-24 (日) 21:51:39 root ソース バックアップ No.1 を復元して編集 現: 2013-06-18 (火) 08:53:50 yasuaki ソース 編集
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-庵野は病院へ行くべきである。+富野監督による、何かと話題を呼んだ(?)エヴァンゲリオン批判についてのコメント集です。 
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 +批判の論点の妥当性については、読んだ人がそれぞれ判断すればいいと思いますし、私なりの解釈はまた別途書きたいと思います。 
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 +何はともあれ、エヴァンゲリオンへの対抗心がひとつの原動力となり、富野監督が復活したのは、エヴァンゲリオンの大きな功績といってよいでしょう(同じ話は宮崎駿監督にも言える)。 
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 +---------------------------------------------------- 
 +1.「このアニメがすごい!」のインタビューより抜粋(1997年 1月発行) 
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 +「本来、たとえば今話題になっている『エヴァンゲリオン』なんていうアニメは作品じゃないはずなんだと。 
 + 
 +だけどそういうものを俎上に上げてしまう。そういうカルチャー論、サブカルチャー論って言葉で何でも認めていく。それはサブカルチャーの側の問題というより、すでに評論する側も全てデジタル化している。これは、かなり深刻でやばいぞって思います。 
 + 
 +「と言っても、オンエアの一本しか見れなかったです。 
 + 
 +それ以上は見られなかった。 
 + 
 +エヴァが、僕みたいな年代とか、僕みたいな感覚を持つ人間から見た時に、あのキャラクターは生きてるキャラクターではない、と感じます。 
 + 
 +ドラマは、生気ある人によって描かれるはずなのに、その根本を無視している。かくも腺病質なキャラクターとメカニックで、ドラマらしいものを描けるというのは、頭の中で考えていることだけを描いていることで、短絡的に言えば、電脳的だと。 
 + 
 +セックスにしたって生きているから出きることでしょ?その境界線を分かっていない年代、つまり、ビデオとかインターネット上のオマンコ見てセンズリかいているだけで、生のセックスに興味を持てない、本物の女性を怖がる病理現象があるだけで、さっき行った『死ぬこと』が実感出来ないっていうことが一緒になった感性の人々の実在を見せつけられただけで、そう、あれはカルテに見えるんですね。」 
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 + 
 + 
 +2.「NEWTYPE 」のインタビューより抜粋(1997年 7月号) 
 + 
 +「(エヴァについては)これ以上は勘弁して下さい。もうある意味で言い過ぎましたから言っちゃいけないと思います。 
 + 
 +それとこの2、3ヶ月で心境が変わってきたところがあって、さっき言ったように庵野くん個人に対しては、富野がいたおかげで、お前がこうなったとしたならば、それについてはごめんね、ということで止めさせておいてください。」 
 + 
 +「『エヴァ』に関しては『エヴァ』を直接つくった・・ガイナックスというグループが成立したプロセスが持っている、あのグループに入ったときに個までがガイナックスになっていってしまうというそういう妖しさを排除していかなくてはいけないんだ、と言えるのは僕の立場でしかないと思います。そういう気をつけた作品をつくりたいと思っています。」 
 + 
 +「上手に表現出来るかどうかわからないし、僕が今後作品つくらせてもらえるどうかも未定です。 
 + 
 +ただやれるとするならば、庵野くんに対する”ごめんね”ではなく、もっと重要なことがメッセージに入ってくると思います。 
 + 
 +それはここまで膨れ上がった、ビジュアルっていうものをこういうふうに愛せるようになった世代に、違うものをきちんと投入しなくちゃいけないというのが僕にとっての責任だと思います。」 
 + 
 +「富野ファンがまだいてくれるとするならば、その20代30代の人たちに”富野まだやってんのあのバカ、アニメか、ロボットか、うーん、いいじゃない?”って言われるつくり方をしたい。 
 + 
 +その年代が楽しんでくれるものはいまのティーンエイジャーも観てくれるだろうと思っています。」 
 + 
 +「我々がつくりあげた情報化社会で育った子供たちが『エヴァ』をつくったわけですから、『エヴァ』の12年後に出てくる『エヴァ』はもっときっとイヤだろうな、その子供たちを叱咤激励出来る50代でありたいなと思います。」 
 + 
 + 
 + 
 +3.「戦争と平和」の対談より抜粋(2002年5月発行) 
 +富野 「(エルガイムについて)これだけは絶対に組み込むなと言ったものが一つだけあって、それは最後までぼくが認めなかったので永野君の怒りを買ったということはありました。 
 + 
 +エルガイムの頭の部分に女の子が入っているという設定、それはだめだ、と使わなかったのです。」 
 + 
 +−それはなぜだめだったんですか、富野さんとしては。 
 + 
 +富野 単純な話で、ぼくは動物と何か機械的なものが共合するということは生理的に許せないのです。 
 + 
 +−たとえば、『エヴァンゲリオン』に対して富野さんは批判的でしたが、そういう生理的なところが理由だったのでしょうか。 
 + 
 +富野 「もちろんです。そういうことを混在させて気がすんでいるというのは尋常じゃないと感じます。病院に入れ、と、それだけのことです。 
 + 
 +大塚 機械的なものと生身のものが溶け合ってというのは、手塚治虫も含めた戦後まんが史の中にずっとあったモチーフですよね。 
 + 
 +富野 ぼくは、それは大嫌いなんです。もちろんぼくは『鉄腕アトム』で仕事を始めているわけですが、あれはマシンとして了解していました。 
 + 
 +大塚 アトムは例外的にそうですよね。 
 + 
 +富野 だから、今のロボット開発者という技術者も大嫌いですね。『エヴァ』を作った人たちと今のロボットを作っているスタッフはぼくにとって同列なわけです。 
 + 
 +−つまり『エヴァ』のドラマツルギーとかエンディングのまとめ方が嫌いなわけじゃなくて、出発点から富野さんにとってはいやだったんですね。 
 + 
 +富野 出発点以前の問題ですね。 
 + 
 +上野 以前にお会いしたとき、病気の人間が病気のものを動かして喜んでるという、手法以前の問題であって、気持ちが悪いということをおっしゃってましたね。 
 + 
 +大塚 おそらく日本のまんがマニアとかアニメマニアの多くが気持ちいいと思うところが、富野さんにとっては根源的に生理的にだめなんだというところが、すごくおもしろいですね。 
 + 
 +−だから、『ガンダム』ができたのかなという気が、今しました。 
 + 
 +富野 そうは言っても、たとえば作り手として庵野君が大嫌いかというとそうじゃなくて、作り手はそれでいいのです。ぼくが『エヴァ』のときに一番愕然としたのは、それに市民が乗ったのかもしれない部分で、これは社会が病気になってきているんじゃないかと思えました。 
 + 
 +上野 世の中が、世間が乗ったということですね。 
 + 
 +富野 そういう危機感を持ちました。だからそう意識はされていないのかもしれないけれど、その病理というのは社会の一部に間違いなく出ていると思います。 
 + 
 +−『ライディーン』はOKだったわけですか?ある種、あれも融合的なないですか(笑) 
 + 
 +ササキバラ あれはフェードインするだけだから(笑)・・。そいうことでいうと、『Zガンダム』のラストでメカと生理的にある種の密接なつながりを持ったことで、逆に人間が精神的に破綻しちゃうわけですよね。そこが今の話とダブって見えたんですが。 
 + 
 +上野 というよりも、「イデ」みたいなものもあるし、富野さんとしては精神的なつながりはいいんでしょう。『エルガイム』のバイオリレーションはようするにニュータイプなんだし、心とマシンのつながりは許すと。だけど、少女の形をした肉体なり、母の形をした心がマシンと一体化しているということに生理的に嫌悪感がある。 
 + 
 +−それを冒涜と感じるということですか。 
 + 
 +富野 冒涜だとか、そういうことではなくて、そういうことを容認した瞬間に自分が動物であり生物であるということを否定することじゃないですか。そこまで自己否定できるかといったら、ぼくはそれはいやですね。『ライディーン』のこと他の作品のことも含めて、簡単な話なんです。自分の外側にあるものは、心なり肢体なり生体にとって、あくまで補強手段として、道具としてしか僕は認めてないのです。 
 + 
 +ササキバラ 歴史的にはサイバーパンクということがターニングポイントになったと思うんですが、ああいうところに突入していくこと自体がもうダメっていうことですね。そっちへ行っちゃいかん、と。 
 + 
 +富野 うん、行っちゃいかんでしょうね。 
 + 
 +−じゃあ、押井さんの『攻殻機動隊』みたいなものは・・。 
 + 
 +富野 ぼく『攻殻機動隊』見たことないからわかりません。 
 + 
 +ササキバラ たとえば『ブレードランナー』だと、ラストで「レプリカントでもOK」と言ってしまうところに行き着くわけですよね。そこがたぶん境目というか。 
 + 
 +富野 だから、ぼくは『ブレードランナー』は実はかなり好きな映画なんですが、ラストシーンを見た瞬間に「なんだぁ、これは!」って(笑)、大っっ嫌いな映画になったんです。それまでの映画屋としてのプロフェッショナルな作りとか、そのセンスに関しては本当にいいと思うんですが、そこまでできる人たちがなんでこうも簡単に自分の才能をマシンに売り渡すんだろうか、それは無神経じゃないかと思って、そのとき、「あ、こいつもやっぱりキレてるんだな」と思いました。現にそれ以降の作品暦はそのように見えますねぇ。


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アニメの部屋
2013年春アニメ
2013年夏アニメ
2013年秋アニメ
2014年冬アニメ
<五十音順>


<オススメ>
カリオストロ城の部屋
革命機ヴァルヴレイヴの部屋
エヴァンゲリオンの部屋

<ある程度作成済>

ガンダムの部屋
攻殻機動隊の部屋
まどか☆マギカの部屋
ルパン三世の部屋
スタジオジブリの部屋
宇宙戦艦ヤマトの部屋
ドラゴンボールの部屋
スタジオジブリの部屋
未来少年コナンの部屋
カリオストロの城の部屋
風の谷のナウシカの部屋
となりのトトロの部屋
天空の城ラピュタの部屋
紅の豚の部屋
もののけ姫の部屋
千と千尋の神隠しの部屋
ハウルの動く城の部屋
崖の上のポニョの部屋
風立ちぬの部屋


 

<簡略版>

エウレカセブン
ワンピース
北斗の拳
ジョジョの奇妙な冒険
レベルE
伝説巨神イデオン
太陽の牙ダグラム
マジンガーZ
デビルマン
タイガーマスク
装甲騎兵ボトムズ
サイボーグ009
黒子のバスケ
キャプテンハーロック
東のエデン
カウボーイビバップ
少女革命ウテナ
四畳半神話体系
銀河鉄道999
わが青春のアルカディア
マクロス
夏目友人帳

 

<2013年春アニメ>

 

 

 

あいうら
惡の華
アラタカンガタリ 〜革神語〜
インド版 忍者ハットリくん
うたの☆プリンスさまっ
宇宙戦艦ヤマト2199
大人女子のアニメタイム
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。
カーニヴァル
革命機ヴァルヴレイヴ
KARA THE ANIMATION
ガラスの仮面ですが
銀河機攻隊マジェスティックプリンス
キングダム2
血液型くん!
恋旅〜True Tours Nanto〜
サイクロプス少女さいぷ〜
ジュエルペット ハッピネス
進撃の巨人
翠星のガルガンティア
スパロウズホテル
絶対防衛レヴィアタン
探検ドリランド -1000年の真宝-
断裁分離のクライムエッジ
団地ともお
ダンボール戦機ウォーズ
ぢべたぐらし あひるの生活
デート・ア・ライブ
DD北斗の拳
鉄人28号ガオ!
DEVIL SURVIVOR2 THE ANIMATION
とある科学の超電磁砲S
トレインヒーロー
波打ち際のむろみさん
はいたい七葉
這いよれ! ニャル子さんW
爆獣合神ジグルハゼル
はたらく魔王さま!
ハヤテのごとく! Cuties
ヒックとドラゴン〜バーク島の冒険〜
秘密結社 鷹の爪 MAX
百花繚乱 サムライブライド
フォトカノ
プリティーリズム・レインボーライブ
変態王子と笑わない猫。
ぼくは王さま
マイリトルポニー 〜トモダチは魔法〜
みにヴァン
宮河家の空腹
ムシブギョー
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
ゆゆ式
よんでますよ、アザゼルさん。Z
LINE TOWN
レゴチーマ〜アニマル戦士たちの伝説〜
RDG レッドデータガール
ロボカーポリー

 

<アニメ以外>

ふなっしー
マイケル・ジャクソン
スタートレック
スターウォーズ
ディズニーランド
ディズニーシー
安堂ロイド

<2013年夏アニメ>

物語シリーズ
ローゼンメイデン
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!
銀の匙 Silver Spoon
Free!
神のみぞ知るセカイ 女神篇
犬とハサミは使いよう
ロウきゅーぶ! SS
戦姫絶唱シンフォギアG
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
有頂天家族
たまゆら 〜もあぐれっしぶ〜
ハイスクールDxD NEW
サーバント×サービス
げんしけん 二代目
神さまのいない日曜日
空の境界 第一章 俯瞰風景
帰宅部活動記録
ステラ女学院高等科C3部(しーきゅーぶ)
ガッチャマン クラウズ
きんいろモザイク
恋愛ラボ
超次元ゲイム ネプテューヌ
幻影ヲ駆ケル太陽
君のいる町
てーきゅう
魔界王子 devils and realist
ふたりはミルキィホームズ
戦勇。
ブラッドラッド
リコーダーとランドセル ミ☆
BROTHERS CONFLICT
義風堂々!! 兼続と慶次
ザ・ミッドナイト☆アニマル
マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん the TV
にゅるにゅる!!KAKUSENくん

<2013年秋アニメ>

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
インフィニットストラトス2
俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している
ガイストクラッシャー
ガリレイドンナ
ガンダムビルドファイターズ
境界の彼方
京騒戯画
キルラキル
ぎんぎつね
ゴールデンタイム
コッペリオン
殺し屋さん
最強銀河 究極(アルティメット)ゼロ〜バトルスピリッツ〜
サムライフラメンコ
サカサマのパテマ
Super Seisyun Brothers -超青春姉弟s-
ストライク・ザ・ブラッド
声優戦隊ボイストーム7
世界でいちばん強くなりたい!
ダイヤのA
鷹の爪GO 〜美しきエリエール消臭プラス〜
DIABOLIK LOVERS
てさぐれ!部活もの
東京レイヴンズ
凪のあすから
のんのんびより
はじめの一歩 Rising
ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編
pupa
フリージング ヴァイブレーション
BLAZBLUE ALTER MEMORY
BAYONETTA Bloody Fate
ポケットモンスター
WHITE ALBUM2
機巧少女は傷つかない
ミス・モノクローム
メガネブ!
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。
夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜
弱虫ペダル
ログ・ホライズン
ワルキューレ ロマンツェ

<2013年劇場版>

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
かぐや姫の物語
中二病でも恋がしたい!
ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE
モーレツ宇宙海賊

<2014年冬アニメ>

スペース☆ダンディ
とある飛空士への恋歌
桜Trick
のうりん
ロボットガールズZ
魔法戦争
ジョバンニの島
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
妖怪ウォッチ
ニセコイ
マケン姫っ! 通
ノブナガン
となりの関くん
熱風海陸ブシロード
いなり、こんこん、恋いろは。
うーさーのその日暮らし

<2014年春以降>

ハマトラ
色づく世界の明日から