映画では、試験飛行から、二郎が軽井沢のホテルで長期の休みを取る過程が省略されていて、分かりにくくなっています。
マンガ版では詳しく経緯が書かれているため、その概要を説明します。
二郎の試験飛行は失敗し、二郎は夜布団の中で涙を流し、1年ぶりに熟睡します。
一方、友人の本庄はいい機体を作っているのを見たため、嫉妬も感じます。
次の仕事である九試単戦の内示がおり、二郎が設計を任されることになり喜ぶのですが、上司からは以下のように言われます。
「あわてるな。一カ月休暇をやる。その頭を冷やしてこい!」
そこで、旅に出るのです。
なぜ軽井沢を選んだのかですが、それは、
「なぜ軽井沢にしたか自分でもはっきりしない」と書かれています。
また、説明文で、
「二郎は典型的なもえつき状態だったのだ。もどるのに最低六ヶ月かかる」と書かれています。
さらにそこには、「オボエガアルノダ ボーッとしろ」という上司の顔と、「オイラモアルゾ」という宮崎駿監督の顔が描かれています。
つまり、上司は自分も同じ経験があるから、休暇を必要と判断したわけで、それはそもそも宮崎駿監督自身の経験でもあるわけです。
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