もともと、原作であるモデルグラフィックス誌の話では、他の話も含め、キャラの多くは豚の絵で描かれています。(風立ちぬの二郎もそうです)
もとは人間だったという話が加わったのは、絵コンテの段階でした。
「やってくうちにスタッフから疑問が出てくるわけですね、『豚はなぜ前は人間だったんだ?』って。」
そして、豚の意味を明確に考えることなります。
「要するに、豚を主人公にしたっていう意味は・・やっぱり聖人君子としては生きられない、だから、環境問題その他についても一定のリスクは払うけど、一定のバカもやろうっていうね。偉い人もいるけど、偉くなれないっていう(笑)。そうやって生きてくしかないなって思ったんです。」
「自分も含めて、人っていうのはおろかなんだなぁっていう、人間が考えているより人間は複雑で、同時にそんなに賢くないんだなっていうことをうんざりするほど思い知りましたね。だからといって、僕は理想のない現実主義者になりたいと思ってる人間じゃないですから、そういうふうになるつもりは毛頭ありませんけど。」
「社会主義っていうのは駄目だってこともわかってた。だけど、社会主義の一番中心になる理念っていうのはなんだっていったら、”人間の尊厳”って問題でしょ。」
「で、その時に相当エネルギーがないと、これからはやっていけねえぞっていうね。」
「まあ、だから、豚は簡単には変節しないぞっていう映画でね」
(以上、発言は「風の帰る場所」より抜粋)
つまり、豚であることは、社会主義がダメになっても人間の尊厳という理想主義を見失わなための、偉くはないけどエネルギーに満ち溢れた姿なのです。
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