革命機ヴァルヴレイヴ考察と感想(第一期)

ヴァルヴレイヴは、国家レベル、人間レベル、エネルギーレベルの3つの革命の物語である。 1.国家レベルの革命 200年に渡る、子供による国家建設(第三銀河帝国か)という革命である。 構成の大河内氏は、なんと、古代中国で農民が一時的に天下を支配した「陳勝・呉広の乱」になぞらえている。

2.人間レベルの革命 通常の人間であったハルト達が、マギウスという生命体になるという革命である。これは、呪いでもあり、各人の人間関係含めてどうなるか第二期が注目される。

3.エネルギーレベルの革命 エネルギーレベルでいえば、情報構成単位であるルーンを用いたエネルギー革命である。

第一期では、国家レベルの革命はまだ端緒であり、人間レベル、エネルギーレベルの革命の多くは謎とされていた。

そのため、超展開重視のネタアニメとして捉えられるケースも多かったが、骨格はとてもしっかりしたものであり、第二期に3つの革命がどのように描かれるのか、興味深い。

結論としては、革命機は革命期の物語であるといえることになるだろう。

なお、参考までに、本作の宇宙観の背景となるダイソンスフィアは、有名な理論であり、情報構成素ルーンについても、理論としては存在する(名称は別。ただし、あのような超パワーではないが)。

呪いを受けた主人公というのは、宮崎駿監督の「もののけ姫」の初期構想が同じであるが、「もののけ姫」では最終的にはテーマが不明確になった。 歴史の変動の時代を描くというのも、「もののけ姫」と同一テーマである。そう考えると、本作が成功した場合、エヴァンゲリオンやガンダムではなく、もののけ姫こそ、比較したい作品になるかもしれない。

第二期でこのテーマをどのように表現できるか、呪いが、歴史上の革命の物語とどう結びつくのか、期待したい。
とくに、10話のラストでハルトがサキをおそったが、単なる話題作りだったのか、呪いと歴史のメカニズムにつながるものなのかで、この作品に対する評価は大きく変わるだろう。

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