以下も2月、3月の投稿の再掲載となります。(サーバートラブルによるデータ復旧の一環)
最近、エヴァ本を書くためにいろいろエヴァ関連の資料をみていました。
エヴァのストーリーは、実は、「これが真相だ!!」という明確な設定はありません。
いろいろな設定案が検討され、いくつかが採用されましたが、いくつかは変更されました。また、時期により設定が変わったため、結果的には矛盾も生じいるのが実態だと思います。
ここでは、エヴァの設定の変遷を追っていきます。
<企画段階の案1>各種インタビュー(スキゾなど)による
[設定]
人類が生まれる前に高度なテクノロジーをもつ先史文明が2度存在した。最初の文明(第一始祖民族)はエヴァを造ったが、それが原因で滅ぶ。次の文明(第2始祖民族)はロンギヌスの槍を造ってエヴァの封じ込めに成功、後に何者かがエヴァを復活させたときの対抗策として、世界各地に使徒を眠らせた。
[解説]
この段階ではエヴァは「人の造りしもの」ではなく、始祖民族が眠らせたものを復活させたようです。そして、使徒はあくまでも、復活したエヴァを破壊するための存在です。
この段階では、前作「不思議の海のナディア」の設定に近いものがあります。ナディアでは、M78星雲からやってきた宇宙人がアトランティス人として、先進テクノロジーを地球に残します。
また、「風の谷のナウシカ」の巨神兵の設定も、とても似ています。巨神兵は、火の7日戦争で世界を滅ぼした後、地下に眠っています。
庵野監督が関わっていない作品としては、「伝説巨神イデオン」が似ています。イデオンでは、第六文明人が、群体としてイデオンに取り込まれており、後のエヴァの人類補完計画のアイデアにも重なってきます。
いずれにせよ、古代に超文明があり、世界が滅び、その後人類は再生しているという状況がエヴァの企画の最初のアイデアであったようです。
さて、エヴァの初期設定案を考える時に、忘れてはならない要素があります。
それは、庵野監督の関わった、他の作品の世界観との類似性です。
まず、エヴァの前作である「不思議の海のナディア」。
ここでは、M78星雲(これはウルトラマンから来ているのでしょう・・)から来た宇宙人が、地球の先住民族であり、アトランティス人と呼ばれたという設定になっています。
しかし、アトランティス人は、超高度な文明を持ちながらも、種としての限界にきて、滅亡してしまうわけです。
ちなみに最終回の題名は、「星を継ぐ者」。これは、太古の昔、宇宙人が、月を経由して、地球に降り立つ経緯を描いた名作SFです。
これらは、エヴァの初期構想のひとつでも、大体受け継がれています。
かつて、超古代文明があり、何らかの原因で滅亡している。
そして、その超古代の文明を起こした人々は、宇宙から来たらしい。その時に利用したのが、黒き月、白き月です。
こうしてみると、ナディアとエヴァ(の企画時の設定)は、同じ構造を持っています。
宇宙人⇒地球にやってきて超文明をもたらす⇒滅亡⇒現代の人類の歴史
さて、エヴァの企画書や、エヴァ2の情報をまとめると、超文明をもたらした古代人が滅亡したことに何らかの原因となっているのが、ロンギヌスの槍です。
以下、続く・・
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