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「マイマイ新子と千年の魔法」は、積み重なった世界を“鏡”で指し示す【懐かしアニメ回顧録第61回】 (2019/12/8 18:00:00)
片渕須直監督の最新作「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の公開が、今月2019年12月20日に迫っている。そんな片渕監督が今から10年前に撮った劇場用アニメが「マイマイ新子と千年の魔法」だ。
昭和30年の山口県・防府市に、母を失った孤独な少女・貴伊子(きいこ)が転校してくる。空想好きでフランクな性格の新子は、千年前の防府をめぐるイメージを貴伊子と共有しながら、彼女と仲よくなっていく。
この映画のユニークな点は、千年前の平安時代に防府に暮らしていた少女(諾子:なぎこ)が友だちをつくろうとするストーリーが、昭和30年のシーンと並行して描かれるところだ。
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