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「野中くん発 ジブリだより」2019年11月号 (2019/11/8 9:49:02)
三鷹の森ジブリ美術館では、11月16日(土)から新企画展示『手描き、ひらめき、おもいつき』展〜ジブリの森のスケッチブックから〜が始まります。ジブリ美術館は準備段階から今に至るまで、?お客様に面白いものを提供し、楽しんでいただく?という考えのもと、建物を建て、展示物を作り続けてきました。その作業の具体的な内容を、宮崎駿監督自身の描いた絵や文章で紹介します。いわば?メイキング・オブ・ジブリ美術館?。ジブリ美術館自体がテーマです。
企画展示室第一室は、第1回目の企画展示「千と千尋の神隠し」を始めとする、宮崎監督が直接携わった企画展示をご紹介。映画制作の合間を縫うようにして生み出されたいくつもの企画展示は、何を考え、どの様な作業を経て出来上がったのか。その創作過程と込められた想いを、当時描いたスケッチや集めた参考資料等で伝えます。粘り強い試行錯誤の連続で生まれる物もあれば、意表を突く?ひらめき?や?おもいつき?であっけらかんと困難をクリアして生まれる物もあり、制作過程のそうした様子が見て取れる資料も展示。企画展示の創造は、苦しいだけではなく面白く楽しい面もあることも感じていただけるでしょう。今回の企画展示は展示品の点数がとても多く、見応えのあるものになりそうです。
第二室では、スタジオジブリが美術館を作ろうと思い立った経緯や、準備段階で生まれた数々のアイデアが描かれたイメージボードを展示します。設計図面にまでも修正を入れる宮崎監督の建物への思い入れが見て取れる図面も初公開。さらに、完成したジブリ美術館の各階層が一目で分かる立体模型も設置し、構想段階の姿と現在の完成形を見比べることが出来ます。
2階ギャラリーでは、オリジナル短編アニメーショ
ン作品の展示ために描いた数々の絵を展示。さらに、子どもたちに人気の?こねこバス?に乗った気分になれる展示物も置かれます。また、映像展示室「土星座」では期間中、通常の短編作品だけでなく「空想の空とぶ機械達」も特別上映予定です。
映画制作だけでなく、建物や空間のデザイン、さらに展示の提案も行う宮崎監督。本企画展示からそのさまざまな仕事の根底にあるユニークな考え方や創作でのひらめきが発見出来るのではないでしょうか。
開催は2021年5月までの予定。どうぞお越し下さい。(ジブリ美術館は予約制です)