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劇場版アニメ「この世界の片隅に」が、8月3日(土)NHK総合にて地上波初放送決定! Nスペで関連特集番組「#あちこちのすずさん」もオンエア (2019/6/19 16:00:00)
2016年11月に公開されてから、徐々に大きな反響を呼び、異例のロングラン上映となった劇場版アニメ 「この世界の片隅に」 が、地上波で初放送されることが決まった。放送するのはNHK総合テレビで、放送日時は、2019年8月3日(土)21:00となる。
「この世界の片隅に」は、「漫画アクション」(双葉社)で連載されていたこうの史代さんによるマンガ作品。太平洋戦争下の広島で暮らしていたひとりの女性・すずの日常と人生をていねいに、時にユーモラスに描いた名作だ。その後、片淵須直監督により劇場アニメ作品として製作され、2016年11月に上映された。製作資金をクラウドファンディングなどで集めたことでも知られ、映画の封切り当初は、国内の63館のみの上映だったが、徐々にクチコミなどでその価値が伝わっていき、公開開始から3年近くが経過する今でも、日本全国どこかの劇場で上映が続けられているという超ロングラン作品となった。第40回
日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第41回
仏・アヌシー国際アニメーション映画祭優秀作品賞など、国内外で70以上の賞を受賞するなど、作品としての評価も非常に高い。
そんな「この世界の片隅に」が、いよいよテレビ地上波で初放送される。まだ本作を見ていないという人はもちろん、劇場で鑑賞したという人も、今一度、あの感動を体験してみてはいかがだろうか。
なお、本作の地上波放送の1週間後となる8月10日(土)21:00からは、NHKスペシャル
「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん〜戦争中の暮らしの記憶〜(仮)」
という特集番組も放送される。「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん」というキーワードは、2018年8月に放送されたNHK「クローズアップ現代」にて、「この世界の片隅に」の主人公・すずさんのように、恋やオシャレ、食べ物といった日々のなにげない暮らしを工夫して紡ぎながら、戦時中を懸命に暮らしていた人たちのエピソードをSNSで募集したことで生まれたもの。遠い過去の話だと思われがちな戦争を身近に感じてもらうことで「平和への想い」や「戦争の記憶」を次世代につなげていこうという呼びかけに大きな反響が生まれ、番組には2000を超えるエピソードが寄せられたという。
本番組のスタジオゲストとして、片渕須直監督をはじめ、「Hey! Say!
JUMP」の八乙女光さんと伊野尾慧さん、千原ジュニアさんが発表された。また、これらのエピソードを元に、「この世界の片隅に」を制作したスタジオ「MAPPA」が片渕監督と新たに制作したアニメーションが、同番組の中で使用されることも決定した。
また、この番組を幅広い世代と盛り上げるために、NHKのさまざまな番組が連動することも決まっている。10〜20代に人気の「らじらー!」(ラジオ第1)、子育て世代に多く見られている「あさイチ」(総合テレビ)、働き盛りの世代を中心に支持を集める「クローズアップ現代」(総合テレビ)などの番組で、8月10日(土)のNHKスペシャルの放送に向けて、「#あちこちのすずさん」の投稿を呼びかけつつ、当日は各番組から出演者が集合するという。また、「戦争体験の風化」という社会問題に対して、記憶と記録をアーカイブし未来へ残す必要性を考え続けてきた「Yahoo!
JAPAN」がこの取り組みに賛同。「あちこちのすずさん」というキーワードをともに使用しながら独自のコンテンツを発信しつつ、「戦争の記憶」をつなげる試みに挑戦する。
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