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*以下は、2006年8月23日にブログで書いたものを若干修正したものです。
その後、ガンダムCAFEだけでも、形は違えど復活して良かったです。お台場にもいろいろできましたし。
来場者コスプレはなくなりましたが(^^)
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ガンダム・ミュージアム(バンダイ・ミュージアム内)が8月いっぱいで閉鎖することになりました。
開設から3年間とのことです。
私としては、ここ数年は子供が小さかったこともあり、ほとんど行けませんでした。(今回ふくめて全2回)
子供もようやくガンダム・ミュージアムが楽しめる年齢になってきたので、いよいよ本格的に通おうかと思っていただけに、残念です。
以前行った時は、ガラガラ感があったガンダム・ミュージアムですが、今回は閉鎖間近のためか、激込み状態になっていました。
アトラクションは3つしかないのですが、どれも2時間待ち!
おまけに食事どころ(ガンダム・カフェ。G-Styleカフェだったかな?)も2時間待ち!
来ては見たものの、何もせずに出て行った人も多かったのではないでしょうか?
さて、前回来たときに比べると、ガンダムのコックピットに入るイメージのアトラクションが追加されていました。
また、コスプレ衣装を着て、リフトに乗ってガンダムの顔までのぼるアトラクションがあり、前回はやらなかったのですが、今回はやってみました。
考えてみれば、生まれて初めての(そして最後の?)コスプレです。
子供はアムロ。私はシャア!
子供は連邦軍の制服がとても良く似合っていましたが、私のシャアは、さすがに・・・。
皆のヒンシュクを買うこと間違いなかったので、リフトで上る間は、私は子供の相手をするふりをしながら、ずっと、しゃがんで皆の視線から逃げておりました。
スタッフの人にビデオをとってもらっていたので、後で見返して見たのですが、
まさに「認めたくないものだな・・・若さゆえの過ちというものを・・」
としか言いようのないものでした。(若くもないから問題なのですが・・)
また、食事では、前回に引き続き「ザビ家の食卓」を頼もうと思っていたのですが、いつのまにかメニューからはなくなっておりました。ザビ家の食卓とは、豪華メニューで、手を打ち鳴らせばスタッフが皿を下げ、次のメニューを持ってきてくれるというものです。
それから、ガンダム・カクテルを片っ端から飲もうと思っていたのですが、現金を持っていっておらず、たまたまJCBのカードを持っていったのですが、JCBは使えませんでした。
そのため、自分の食事代がなく、子供に「シャア専用オムライス」を注文したのみで、自分は水を飲んで我慢するという情けない事態になってしまいました。
前回も、ザビ家の食卓でお金がかかり、ガンダム・カクテルを飲めずに終わったので、私は結局、一度もガンダム・カクテルは飲めなかったことになります。
食事も面白そうなメニューが多数あるのに、前回の「ザビ家の食卓」と今回の「シャア専用オムライス」のみという、残念な結果に終わりました。
「オレはまだ何もしちゃいないんだぞ!」(byモエラ)・・ってこれはイデオンのセリフでした
さて、前回のガラ空き時と今回の激込み時、2回来た感想としては・・「やり方を多少変えれば、一流のテーマパークになりうる要素は充分あったのに・・」というところです。
以下、今さらですが、こうすべきではないかという提案をあげていきます。
1.メインの変更
ガンダム・ミュージアムは、立地もあまり良くないのだし、勝負はリピーターをどこまで呼び込めるかです。
現状のように、アトラクションをメインとする構成では、アトラクションをやっただけの人(およびそれすらもやらない人)は、二度と来ないでしょう。
正直言って、あのアトラクションでお金をとってメインにするのは、無理があります。
それにも関わらず、現在は、展示物とアトラクションがメインで、食事がオプションです。
しかし!ガンダム・ミュージアムの真髄は、アトラクションでも展示物でもなく、食事の面白さとコスプレにあると思います。
この2つだけは、間違いなくディズニーランドにすら勝っています。
来た人には全員に、この二つを体験してもらうことを基本戦略としたいところです。
そこで、入場するさいには、デフォルトで服を選ばせ、全員コスプレさせてしまいましょう。
そうすれば、独特の雰囲気が強調され、かつ、テーマパークとして差別化できます。
ディズニーランドでは、大人がミッキーやミニーのカッコをしていると、残念ながら似合いません。
しかし!地球連邦軍の兵士や士官の服というのは、実は、老若男女すべての人が、結構似合うのです!!これは、私も驚きの今回の発見でした。閉鎖が近いせいか、とにかく、皆コスプレしていたのですが、いい年した人もよく似合っていました。そして、皆とても楽しそうでした。
なお、シャアだけは、通常の人では全く似合いません。シャアの服を着たい人には(私だ)、仮面もセットで提供してもらえるとありがたいです。
それはともかく私の案に戻りますが、入場のコスプレのカッコのままで、食事をさせることを、ミュージアムのメインとします。
アトラクションは、食事の待ち時間のヒマをつぶしに利用してもらうというのが、正しいスタンスだと思います。
そして、入園者全員に、ガンダム・カクテルのサービス(席の予約サービス付き)をすることで、来訪者全員に、コスプレと食事という、ガンダム・ミュージアムの最大のウリを味わってもらうことができます。
2.料金体系の変更
上記の変更にあわせ、現在の入場料500円+アトラクション1つ500円という料金体系をやめ、大人は入園料を一人2000円?2500円ぐらいとり、そのかわり、アトラクションは自由にしたほうが、客単価もあがってよかったのではないでしょうか?
そして、かわりに食事の予約とガンダム・カクテルひとつをデフォルトとすれば、お客は全員コスプレ+食事が可能になるので、ガンダム・ミュージアムならではの楽しみ方が強制的に体験できたと思います。
そうでもしないことには、ただの中途半端な(ゲームセンター + 遊園地)/2の印象が残ってしまいます。
3.ガンダム関連オブジェの集約
ガンダムのイベントはあちこちであり、いろいろ面白い展示物もあるのですが、そのままどっか行ってしまったものも多数あります。
それらを、どんどん集めれば、それだけで結構見所が多くなったはずです。
例えば・・
・ガンダム・シミュレーター・・以前、ゲームショーで出品され、その後、同じ千葉県の「ららぽーと」で1回500円で展示されていたもの。現在はどこにあるのでしょうか?すでにららぽーとからは消えていました。あれを持ってくれば、アトラクションのレベルが多少あがったはず。
・1/1 コアファイター・・昨年ガンダム美術展で置いてあったもの。せっかく、1/1ガンダム(上半身)やザク(頭)があるのだから、あれも置いておけばいいのにと思います。どうせ、ほかに保管しても邪魔なだけでしょう。
・富野監督作品のガンダムの彫像・・これも、ガンダム美術展であったもの。
・ニュータイプ研究所・・これも、ガンダム美術展でやっていたもの。
以上は、開発費ゼロで、他のイベントで使い終わったものをもってくるだけだから、投資も不要だったはずです。
フロアーは、まだ2つあまっているわけだし(仮面ライダーや戦隊もののフロアーを奪う)。
たいした出費もなく、ずっと充実した施設になりえたはずです。
4.ターゲット客の変更
現在のガンダム・ミュージアムは、どうも、ガンダム・オタクの若者を想定しているようです。
しかし、今回、とにかく小さい子を連れた家族連れが多いのが印象的でした。女同士も多かったですねー。
男同士は本当に少なかったです。
つまり、ガンダム・ミュージアムは、ターゲットを間違えていたということです。
もっと、小さい子がいる家族連れや、女性同士をターゲットにすべきでした。
具体的には、まず、照明が暗いです。あれは、かっこいいけど、子供は怖がります。
あとは、疲れた人のために、ガンダムの映像を座って見れる施設が欲しかったですね。
どこにも座る場所がないというのはちょっと・・
真の、筋金入りのガンダム・オタクは、もう結構いい年であり、子連れの可能性も大の世代であることを、忘れているのではないでしょうか?
それから、ガンダム・カフェでは、スクリーンを一つ設置し、ギレンやシャア、ディアナなど、歴代のガンダムの偉い人の演説シーンを一定間隔で流し続けてもらえれば、より楽しかったと思います。
なんといっても、ガンダムは1年戦争だけではなく、いろいろな世代の人が、いろいろな興味で来ています。
ハードに、マニア向けに、1年戦争のモビルスーツばかりに、焦点をあてすぎたのではないでしょうか?
以上、料金体系を変更し、コスプレと食事に焦点をあわせ、他のガンダムイベントの使いふるしを集約し、ターゲットをファミリーや女性に変更すれば、いろいろ集約すれば、かなり面白いミュージアムになったと思います。
ディズニーランドとはいいませんが、少なくとも、ジブリ美術館並みのステイタスは獲得できたのではないでしょうか?
正直、もったいないと思います・・
ナムコのワンダーエッグ(今でもあるのかな?)なんかとは比較にならない、面白みのある施設であったし、テーマパーク系が今一歩苦手そうなバンダイの世界戦略としても、いい実験ができる場だったと思うのですが・・
香港のバンダイのZガンダムの施設についても、こないだ書いたばかりですが、バンダイには、いずれ、ガンダムを使ってディズニーを越えるんだという目線の高さを持って欲しいものです。
せっかく、ワールドワイドに展開できるコンテンツがあるのに、無駄にしているようにしか思えません。
富野監督の様々な発言。
「ガンダムをキーにディズニーのように展開したい」
「ディズニーの客を奪いたい」
「スピルバーグやルーカスを越えたい」
富野監督の目線の高さの、1/100でも見習って欲しいものです。
バンダイは、打倒ディズニーを合言葉にコンテンツの世界戦略を考えて欲しいものです。
最近、ゲームにばかり目がいっているようですが・・
そのためには、今からでも、ガンダム・ミュージアムを再度やり直してほしいところです。
私にガンダム・ミュージアムの再建をやらせてもらえれば、3ヶ月もあれば、かなり変えられる自信があるのですが・・チャンスがあれば、今の会社など即日で辞めて、ガンダム・ミュージアム及び香港などを含めたワールドワイドなガンダム戦略の見直しを行ないたいところです。(成功報酬だけでOKです)