名場面の多いカリオストロの城ですが、私がとりわけ好きなシーンのひとつに、ルパンが幽閉されたクラリスに見せる手品があります。
この手品は、どういうトリックで行なっているのでしょうか?
以前から気にはなっていたのですが、気づいてみると、映画から着想を得て、手品用品のテンヨーさんが製品化していました。(ただし、花は入っていない。また、ステージ用に万国旗は大きくなっている。そっくりに演じるには、若干工夫が必要)
私も買ってみたのですが、トリックはさすがに書いてはいけないでしょうから書きません。
ただ、なるほど、いかにもルパンが使いそうな種類のトリックだな・・と感心しました。
もっとも、いかにもばれそうなトリックなのですが、妻と子供(5歳児)にそれぞれ見せたところ、二人とも気づきませんでした・・
さて、ルパンがクラリスにこの手品を見せたときの状況を考えてみると、もともと手品をやるとは言っていません。つまり自分が手に何も持っていないことを相手に示す必要はなかったわけです。
しかも暗い部屋です。さらに、直前に手をポケットに突っ込んでいます。
トリックを隠すのは容易だったでしょう。
自分が演じる場合には、いわゆる手品のステージのように演出を行なうか、それともカリオストロの城のルパンのように、行なうか、2パターンあります。
手品のステージのように演じるケースでは、まず、自分が何も手に隠し持っていないことを観客に示さなくてはいけません。
カリオストロの城のように演じる場合は、ルパンのように、唐突に苦しそうな(?)気配を示して、相手をあせらせる必要があります。
どちらの演出でいくかは人それぞれですが、後者の方は、演技力が非常に必要で、ただ単にマジックを行なうより、はるかに難しいことがわかりました。
いずれにせよ、マジック後の最後の一言は、「今はこれが精一杯」でしめたいものです。プレゼントをしたいが、お金が無いときの言い訳に最適でしょう・・?
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