THE END OF EVANGELION 「気持ち悪い」の真意
さまざまな謎を残して終わった「新世紀エヴァンゲリオン」(以下エヴァ)、その中でも、多くの議論を呼んだTHE END OF EVANGELION(以下EOE) の最後のセリフ「気持ち悪い」の真意について、あくまで庵野秀明監督の作品「エヴァ」として、自分なりに考えてみました。
庵野監督は「創作とは、オナニーショウである」とスキゾ・エヴァンゲリオンの中で言いました。
作品をつくることは、オナニーショウ、つまり自己満足を他人に見せることだという考えです。この考えから、「エヴァ」という作品が庵野監督のオナニーショウだと例えることができます。
大きな劇場を観客(視聴者)で埋めて、エヴァは、スタートしました。
真っ暗な、舞台にあかりがつきました、エヴァの開演です。そこには、美しい衣装を着た、美しい役者、庵野秀明の姿があります。観客は、その役者の美しさに、驚き、これからどんなことを見せてくれるのか期待に胸を膨らませていました。しかし、スタートしてまもなく、これから何がおこるのかに勘付き劇場をあとにした人がいました。その代表が宮崎駿さんです、実際宮崎さんは、絵コンテを見た段階で見る気がしなかったと言っています。
役者は、さまざまなポーズをとり、観客を魅了していきます、時間がたっていくと役者は衣装を脱ぎ肌を露出していきます。観客はその肉体美に熱狂しました、役者があと一枚まで衣装を脱ぎ終わったのは、19話の頃です。
しかし、20話から24話の頃に役者は思いもよらない行動をとりはじめました。役者は最後の一枚を脱ぎ裸になりオナニーを始めたのです。この行動に一部の観客は、不快な気分になり怒って劇場をあとにしました、けれど他の熱狂していた観客は役者のオナニーに興奮しました。
そして25話、26話に事件はおきました、役者はサービスだといって観客の顔に精液をかけたのです。これには多くの観客は怒りました、しかし、他の観客は喜びさらに興奮しました。他にも何が起きたのか分からないといった人もいました。
こうしてエヴァは幕をおろしました。
TVシリーズが終わって、庵野監督は冷静に自分のやってきたこと、そして、それを見た人のことを考えました。オナニーをして精液をかけている自分そして、それを見て、それをしてもらって喜び興奮している大勢の人
それを客観的に見た時、庵野監督は思ったのです。
そして、EOEがつくられました。まず最初にシンジのオナニーシーンがあります、これは、視聴者に「お前らが見ているのはコレだぞ」と言っているのだと思います。そして最後に、オナニーをして、精液をかけている自分とそれで喜んでいる大勢の人という状況を見て思った一言を言いました。
「・・・・気持ち悪い」