animateNEWS69 95年11月1日発行
TVアニメ新番組『新世紀エヴァンゲリオン』
▼テレビ東京系で放送中!/毎週水曜日18時30分〜19時
西暦2015年、“使徒”襲来!
その時、私たちに何ができるか?!
『ふしぎの海のナディア』を手がけた制作集団ガイナックスが、4年半ぶりにTVアニメをスタートさせた。『新世紀エヴァンゲリオン』は近未来を舞台に描かれる本格SFロボットアクションだ。すでに第1〜4話をご覧になった方はおわかりだと思うが、世界観も、ロボット“エヴァ”や敵の“使徒”を見る眼も、14歳の主人公シンジの視点でリアルに描かれている。心理描写も細かく等身大で、“私たちが明日“使徒”と戦えと言われたら…”という難解な命題を冒頭から突きつけられる。迫力のロボットアクションを堪能しながら、運命を切り拓くためには何をすべきか…なんてツラツラ考えてみたくなるアニメだ。
■ガイナックス制作スタッフ
INTERVIEW
“毎回違った形状・能力で出てくる“使徒”との戦いをお楽しみ下さい!”
Q:主人公の碇シンジは、2015年の一般的中学生――つまりアニメを観る者にとっては等身大のヒーローとして考えてよろしいでしょうか。
A:等身大ヒーローという説明が正しいかどうかはわかりませんが、今を生きる14歳の少年の姿としてシンジを設定しました。
Q:シンジの心理描写や表情で特に苦労された点は?
A:今もまだ苦労している最中ですので、お答えできません。ごめんなさい。
Q:メインキャラクターの描写で、注意して見るとおもしろくなるポイントをご紹介下さい。
A:3人のパイロット(シンジ、レイ、アスカ)の“エヴァンゲリオン”へのアプローチの違いですね。また3人が他のキャラクターと、どのように関係してくるのか…。ミサト、リツコ等他のネルフ――大人たちの「大人」の部分や碇ゲンドウの言動(笑)もチェックしてみて下さい。14歳のシンジたち、ほぼ30歳位のミサトたち…、40〜50歳代のゲンドウたち…とそれぞれの世代での感じ方の違いや行動の違いもおもしろいと思います。
Q:“エヴァ”の弐号機に乗る惣流・アスカ・ラングレーは第何話から登場するのでしょうか。アスカはどんな女の子ですか?
A:アスカは第8話から登場します。もうひとりのヒロイン・綾波レイと対をなす、行動的なキャラクターです。何事につけても(生きていくことについても)レイとは対照的ですね。
Q:“使徒”や“エヴァ”をはじめとするロボット、メカ全般が非常にリアルに描かれていますが、描く上でいちばん注意なさっている点はどんなことでしょうか?
A:セル画を緻密に描き込むだけではなくて、美術スタッフとの連携プレイ、カメラアングルや、光源なども含めて、“その場所に人間が居たらこう見えるだろう”という形で場面づくりをしています。日常描写と戦闘シーンが遊離しないように計算して画面を作っています。
Q:このインタビューを読者が読む頃には、物語は第5話まで進行していると思います。5話以降の見どころをご紹介下さい。
A:第1話で、世界観の説明もなくいきなり本筋に入っていったのは、主人公のシンジと同じ気持ちでリアルタイムに観てほしかったからです。第4話まではシンジの視点でじょじょに世界観が明らかになり、第5話から彼をとりまく社会(ネルフ)や他のキャラクターを紹介するエピソードへと移ります。毎回違った形状・能力で攻めてくる“使徒”との戦いもお楽しみ下さい。また第8話から登場するアスカや加持が、他のキャラクターとどう関わってゆくのかもお見逃しなく!